プロ野球亭日乗BACK NUMBER
<日韓戦>「緊張したけど気持ちで決めました」山田哲人が大爆発! シドニー、北京と五輪で日本に立ちふさがった宿敵・韓国を撃破
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byNaoya Sanuki/JMPA
posted2021/08/05 12:25
8回、勝利を決める3点二塁打を放った山田哲人
試合後の記者会見。アトランタでの決勝の記憶を問われた山田は、こう語って笑顔を見せた。
日本の野球界にとっても遠い記憶となった五輪での決勝戦。相手は2日の準々決勝でタイブレークの末に振り切ったアメリカか、それとも宿敵・韓国との再戦か。いずれにしても厳しい戦いとなるのは確実だろう。
「きょう勝てたというのは非常に大きな1勝だと思います。ですが我々の目標はあくまで金メダルなので、そこに向けてもう一度、結束して決勝に向かいたいと思います」
稲葉監督の決意表明だ。
そこにはアテネ五輪での指揮を夢見ながら病に倒れた長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督の、北京ではついにメダルに手をかけることのできなかった故星野仙一監督の、そして日本の野球界とファンが長年、抱き続けてきた夢が乗せられている。
あと1勝で夢が現実となる。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。