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大谷翔平が一度NG「やっぱダメだな。もう1回考えて」日本ハム・北山亘基(26歳)はなぜ愛されるのか? 真面目な北山が“お茶ポーズ”を生み出すまで
posted2026/03/08 11:01
試合前の円陣でお茶を点てるポーズをする北山亘基(26歳)
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
Sankei Shimbun
連覇を目指すWBCの初戦・台湾戦で13―0、続く韓国戦も8―6と連勝した侍ジャパン。衝撃的な満塁ホームランを放った大谷翔平選手らメジャー組も顔を揃えるスター軍団において、一躍注目の的となっているのが日本ハムの北山亘基投手(26歳)だ。大量得点した台湾戦で何度も飛び出したチームの新パフォーマンス「お茶点てポーズ」の生みの親。「教授」の愛称を持つ真面目で研究熱心な顔の一方、滲み出るユーモアセンスの高さでチーム内外の“愛されキャラ”になっている。
ことの次第はこうだ。強化試合のため大阪入りした3月1日夜、突然大谷から「明日セレブレーション決めて発表しろ」との指令を受けた。元来の誠実さから「寝られないくらい考えた」とリサーチに没頭した北山は当初、両手で茶碗を持って飲み口を回し、お茶を飲むようなポーズを捻り出した。
「日本の伝統文化がいいかな、と思って。僕、京都出身なんで抹茶とか有名じゃないですか。大谷さんもお茶のCMをされていたので……」
大谷から「やっぱダメだな…」
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古式ゆかしい日本の伝統を世界にアピールするだけでなく、大谷のスポンサーにも配慮したセレブレーション。しかしこれが今ひとつチームに浸透せず、2日のオリックス戦後には大谷から「やっぱダメだな。今晩もう1回考えてきて」と再考を命じられていた。
またもや頭をフル回転させた北山は、その日のうちに改良版を考案。試合後、宿舎の食事会場で大谷に「横に来い」と呼び寄せられ、同じテーブルにいた鈴木誠也(カブス)、村上宗隆(ホワイトソックス)らの前で進化したポーズを披露すると、ようやくOKが出た。北山が振り返る。
「自分の部屋で考えて持っていって、最初は『まだお茶かよ!』という反応だったんですけど、お茶からはもう抜けられないので(笑)。お茶を点てるという漢字から“点取る”って。あとお茶を点てる仕草もダイヤモンドをかき回していくような連想で、これいいなと思いました。最後は『面白いね』みたいに言ってもらって、今日に至りました」

