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八百長で人気低迷から17年…台湾野球は“超人気スポーツ”に激変していた「国民性が素晴らしい」台湾プロ野球の監督・平野恵一(元阪神)が語る現地の野球熱
posted2026/03/06 11:02
台湾プロ野球で2024年シーズンを制覇した中信兄弟。その監督を務めるのが平野恵一だ
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田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
Getty Images
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ソフトバンクと日本ハムが2月下旬に台湾へ遠征し、台北ドームでWBC本戦を控えた台湾代表をはじめ台湾プロ野球(CPBL)の2チームと交流試合を行った。そのうちソフトバンクが対戦した中信兄弟は、現地で人気、実力ともにトップクラスを誇るCPBLを代表する球団である。
そのチームを率いているのが平野恵一監督だ。
台湾の野球熱…平野の証言
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かつて阪神やオリックスで通算1184安打を放ち、小柄な体格をものともせず守備でのダイビングキャッチや走塁では果敢なヘッドスライディングとガッツあふれるプレーでファンを魅了した男は、2024年シーズンは台湾シリーズを制して日本人として4人目となるCPBL優勝監督となっている。
「台湾はもともと野球熱が高い土地柄。それが2024年秋のプレミア12の優勝でいっそう熱を帯びています。オフは家族のいる日本で過ごしているのですが、今年1月に所用で熊本へ行った時に台湾出身の方が僕に気づいて声をかけてくれて。すごく嬉しかったですね。熊本は半導体事業の関係で台湾の方が多くいらっしゃるのですが、いちプロ野球チームの監督が気づかれるほど台湾における野球のステータス自体が上がっているのだと実感しました」
平野は2015年に現役引退した翌年から、阪神で2021年まで6年間コーチを務めた。退任が決まりほどなくした頃、阪神時代に同僚だった林威助(リン・ウェイツゥ)から連絡があった。当時の林威助は中信兄弟の一軍監督を務めており、コーチ就任を要請されたのである。

