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ネトフリWBC中継、ヌートバー特別ゲストでも解説者30人体制でもなく…“地上波テレビがやってない”試みとは「MLBでは当たり前の“見える化”が」
posted2026/03/06 06:00
3年前のWBCで日本列島を沸かせたヌートバー。今大会の配信中継の特別ゲストとして盛り上げるようだ
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Nanae Suzuki
筆者は昨年末からNetflixの「合同インタビュー」に出席している。記者会見と言えば、各メディアが招集されるが、Netflixはなぜか、筆者のようなフリーランスや、スポーツ畑ではないジャーナリストなども呼んでいる。
インタビューと称しているが、一方的にNetflixが情報発信するのではなく、意見交換の時間もたっぷりとっている。
当初ネトフリ担当者から情報が出てこなかったが
Netflix自身が、未体験の事業に進出することもあって、予断を持たずに多くの意見に耳を傾けようとしている感じだった。しかしその割にガードは固くて、担当者に話を聞いてもあまり情報は出てこなかった。出てきたのは……。
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このくらいだった。スポーツイベントのアイキャッチに有名芸能人を起用するのは、民放地上波各局がこれまでやってきた常套手段だ。テーマソングを作るのも同様だ。
そのこと自体、プロモーションとして考えられる手段だが、このまま既定路線に流れていくのか? と感じていた。
海外の大型メディアが日本のプロスポーツの放映権を買い取る契約としては、DAZNが知られている。Jリーグ全試合と、NPB11球団の公式戦を中継放送している。DAZNの場合は、これまでのJリーグ、NPBの放送体制と「居抜き」で契約をしている。放送そのものは、安定感はあるが、真新しいものはない。
「全裸監督」「極悪女王」担当者が語ったこと
一方で今回のNetflixは、放送の体制そのものを一から作り上げることになっている。
最も安い「広告つきスタンダード」で月額890円也という有料契約を選択した視聴者にとっては「金を払ったからにはそれなりの中身を見せてほしい」という期待感があったわけだ。
「感動物語を作って絶叫するばかりの民放とは違う放送を見たい」というスポーツ好きの声もあり、ネトフリに対する期待は非常に大きい。
「今回、Netflixは、日本戦だけでなく全47試合を中継いたします」
Netflixコンテンツ・バイスプレジデントの坂本和隆氏は切り出した。

