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「それで本当にプロ野球選手か?」台湾で優勝させた“日本人監督”…元阪神・平野恵一が語る“台湾野球の今”「ポテンシャルすごい」「観客動員300万人突破」
posted2026/03/06 11:03
台湾プロ野球・中信兄弟で監督を務める平野恵一
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田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
Kotaro Tajiri
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侍ジャパンはWBC初戦で台湾代表と激突する。
台湾代表との直接対決は2024年に行われた「プレミア12」の決勝で敗れて以来。東京プール4試合の中でも、最重要といえるカードになる。
野球が超人気…2年前の“世界一”に熱狂
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一方の台湾代表はプレミア12初優勝で台湾全土がお祭り騒ぎとなり、野球人気が爆発的に高まっている。2010年以前には不祥事発覚などから台湾プロ野球(CPBL)の存続が危ぶまれるほど人気低迷したが、近年のCPBLの観客動員は右肩上がりで昨季は初めて300万人を突破し、1試合平均は暗黒期の約5倍まで膨れ上がっている。
CPBL6球団の中でも屈指の実力と人気を誇る中信兄弟。そのチームで監督を務めているのが元阪神、オリックスの平野恵一である。
平野は2022年に中信兄弟でまず打撃・内野統括コーチに就任。その当初を懐かしむように振り返った。
「台湾の選手はポテンシャルがものすごく高いし、体も強い。素質の魅力はあります。一方で、体の使い方や努力の仕方に対する知識が足りていなかった。なにより彼らはプロ意識が足りないと感じました。それによって、台湾における野球のステータスそのものが低いのだと感じたのです。
なぜお客さんがお金を払って、わざわざ球場まで足を運んで、グッズを買って、そして応援をしてくれるのか。台湾のファンの方は温かい。大差で負けていても9回のゲームセットまで結構な数の方々が球場に残っていて、負けても最後拍手をしてくれる。僕にとってはすごく不思議な光景でした。甲子園の熱くもあり厳しくもあるファンの前でプレーもしていましたから。

