＜侍ジャパン＞ルーキー伊藤＆栗林が躍動！ 韓国戦“勝利の流れ”を作ったリリーフ陣…オールプロ“3度目の挑戦”で悲願の金メダルへ

　韓国撃破。

　もちろん表のヒーローは決勝3点二塁打を放った山田哲人内野手（ヤクルト）で誰も文句はないところだが、明らかに勝利の流れを作り出したのは、この日もまたリリーフ投手の力投にあった。

　3回に先制、5回には追加点を奪ったものの、6回に先発の山本由伸投手（オリックス）が韓国打線に捕まってあっさり追いつかれる嫌な展開だった。

　しかしその押し寄せる韓国の波を受け止め、しっかり押し返したのは2番手の岩崎優投手（阪神）から伊藤大海投手（日本ハム）、そしてクローザーの栗林良吏投手（広島）とつないだ3投手の力だったはずである。

　中でもこの日のキーマンは、同点の7回から3番手としてマウンドに上がったルーキー・伊藤だった。

「同点っていう場面だったので思い切って初球から自分らしく行けたかな、と。準備は自由だと思ってしっかり準備をしていたので、入りも良く投げられたと思います」

韓国のクレームにも動じることはなかった

　本人がこう振り返ったように立ち上がりから真っ直ぐを軸に、得意のスライダーを交えて韓国打線を力でねじ伏せた。7回途中には韓国側が滑り止めのロジンの粉が投球の際に飛んで見にくいと主審にクレームをつけるシーンもあったが、そんな揺さぶりにも動じることなくこう語る。

「これで僕が何もつけずにデッドボールになったらどうするのってくらいの気持ちで。ルール的に悪くないので、いつもより多めにつけるぐらいの気持ちで行きました」

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