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アグエロ、テベス、サバレタ… プレミアファンの心に残る偉大なアルゼンチン人選手伝説とは 

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粕谷秀樹

粕谷秀樹Hideki Kasuya

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posted2021/04/21 17:00

アグエロ、テベス、サバレタ… プレミアファンの心に残る偉大なアルゼンチン人選手伝説とは<Number Web> photograph by Getty Images

プレミアで最も成功を収めたアルゼンチン人と言えばアグエロだろう

チェルシーに移籍するとの噂もあるが

 2017年1月、グアルディオラ監督は戦術的な理由でガブリエル ・ジェズスを獲得したが、この人事に発奮したアグエロは凄みを増し、そのまま定位置を確保している。

 だが、アルゼンチンが産んだ"小さな巨人"は来シーズンから新しいフェーズに入る。シティとの契約が終了。グアルディオラ監督が「アグエロの意見を最大限に尊重する」と語っており、プレミアリーグのライバルに移籍する可能性もあるという。

「できるものならプレミアリーグで」

 アグエロ本人も、イングランドで闘い続けたいようだ。

 新天地はどこになるのか。イングランドのメディアは、チェルシーを最有力視している。メイソン・マウントやカラム・ハドソン・オドイ、ビリー・ギルモアといった若者たちは、アグエロの一挙手一投足から多くを学ぶに違いない。

 それにしても、ただでさえ強力な前線にアグエロまで加わるというのか。チェルシーの攻撃力はヨーロッパ、いや、世界最強だ。

プレミアで活躍するアルゼンチン人は決して多くない

 さて、1998-99シーズンのオラシオ・カルボナーリ(ダービー)から昨シーズンのジョバニ・ロチェルソ(トッテナム)まで、プレミアリーグでプレーしたアルゼンチン人は計71人を数えるが、現時点で活躍している者は決して多くない。

 定位置を確保しているのはアストンビラGKのエミリアーノ・マルティネスくらいのものだ。トッテナムのエリック・ラメラとロチェルソ、ウェストハムのマヌエル・ランシーニは貴重な戦力ではあるが、各ポジションの第一選択肢ではない。

マスチェラーノ、そしてテベス

 とはいえ、過去には多くのアルゼンチン人がプレミアリーグを沸かせている。パブロ・サバレタとニコラス ・オタメンディはアグエロとともにシティの黄金期を築き、ハビエル・マスチェラーノはリバプールのアンカーとしてだけでなく、170cmの上背にもかかわらずセンターバックとしてもからだを張った。

 そして、カルロス・テベスも忘れることはできない。

【次ページ】 アルディレスが明かしてくれたエピソード

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