SCORE CARDBACK NUMBER
アーモンドアイがオークス圧勝。歴史的名馬を見られる、幸せ。~ルメールが珍しく声援を要求したのには理由がある~
text by
片山良三Ryozo Katayama
photograph byPhotostud
posted2018/06/09 16:00
この日が誕生日のルメール騎手は昨年のソウルスターリング、今年と史上6人目のオークス連覇。GI通算16勝目。
39回目の誕生日を、オークス(5月20日、東京競馬場、芝2400m、GI)という最高の舞台で自ら祝ったクリストフ・ルメール騎手がいつになくはしゃいでいた。凄いものを見てしまった6万5000余の大観衆が、声を出すことも忘れて優美な鹿毛馬のウイニングランに見惚れているのに気づいて、「もっと、もっと讃えてくれ!」と声援を要求するポーズを繰り返したのも、彼としては実に珍しいこと。直後の会見でハッキリとした日本語で話した「特別な牝馬」という表現が、アーモンドアイ(牝3歳、父ロードカナロア、母フサイチパンドラ、美浦・国枝栄厩舎)が持っている格別に高いポテンシャルを簡潔に表して効いていた。