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激戦必至、プレミア優勝争い大予想。
本命は“ビッグ6”のうち……どこ?

posted2017/08/11 09:00

 
激戦必至、プレミア優勝争い大予想。本命は“ビッグ6”のうち……どこ?<Number Web> photograph by Getty Images

プレミア開幕を前にしたコミュニティーシールドを制したのはアーセナル。何かと批判されるベンゲル監督には嬉しい戴冠だったかもしれない。

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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 プレミアリーグ設立25周年となる2017-2018シーズンが、現地時間11日に開幕する。フットボールリーグ(現2~4部)から独立した当初、約1億9000万ポンドだったテレビ放映権収入は、四半世紀で25倍以上の50億ポンド(約7250億円)を超す規模にまで膨れ上がった。所属クラブに分配される巨額の“TVマネー”が軍資金となり、リーグ全体の競争性が著しく向上。過去最大の激戦が予想されるのは今夏も例外ではない。

 とはいえ、ちらほらと耳にする「20強」はさすがに言いすぎで、タイトルレースに参戦できるのは一昨季から構成される“ビッグ6”に限定されるだろう。ざっと国内ブックメイカーのオッズを眺めると、本命はマンチェスター・シティとなっている。また解説者でもマーク・ローレンソンやスティーブン・ジェラード、新手の“辛口評論家”として人気のクリス・サットンもシティの優勝を予想している。

マンチェスター勢はともに豪華補強で戦力アップ。

 ペップ・グアルディオラ体制2年目となるシティは3億ポンド(約435億円)とも言われる補強予算を投じ、チーム改造に着手。グアルディオラ流のサッカーを実践する上で重要なサイドバックは昨季から総入れ替えとなった。タレントぞろいの前線でもラヒーム・スターリングが一皮むけそうな気配を漂わせ、昨季加入したガブリエル・ジェズスの怪我も癒えている。

 言い訳無用のチーム構成がかなったグアルディオラ監督はプレッシャーも最大級で、タイトル獲得が義務づけられている。もちろん昨季、指揮官として初の無冠を味わった本人自身が、優勝をノルマと意識していることだろう。

 もっとも実力伯仲の中では、理想主義者であるグアルディオラ監督ゆえの脆さが裏目になる可能性もある。それを踏まえて、結果優先の現実主義者ジョゼ・モウリーニョのマンチェスター・ユナイテッドを最有力候補とする意見にも頷ける。

 誇り高き常勝監督にすれば、就任1年目の昨季はヨーロッパリーグ優勝を果たしたとはいえ、プレミアでの復権に懸ける思いは並々ならないはずだ。

【次ページ】 前線にルカク、中盤にマティッチが機能しそう。

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