最下位のロッテに渋い顔のコミさんが上機嫌な理由は？

――わたりさんの好きなロッテは、日本一から最下位に沈んでしまい厳しい年になりました。

「コミさん（小宮山悟）も厳しい顔してたけどな。でも柏レイソルが優勝したから『おめでとうございます』ってメールしたら、『ありがとう』ってまさかのデコメで返ってきたから機嫌も直ったんじゃねぇの。喜びすぎて『“今までで一番うれしかった”って言っちゃった。どうしよう』って言ってたけどな。あの人、柏のユニフォームを着て応援している時、野球じゃ見たことないイイ顔するのよ。『何よりも柏のサポーターがいいね。競技場に行くと小宮山コールが起こるのよ』って嬉しそうにさ」

――まさかですね。あの……ロッテは？

「大谷はふくらはぎだけなら超一流なんだよなぁ」

「モバ浜の話はしねぇからな」と仰っていましたが……。

――それはそうと親友の木塚さんが横浜の一軍ピッチングコーチに残りましたね。

「……キーちゃん。結果は出なかったけど、あいつ、相当やったみてぇよ。『嫌われたって、俺が言わなきゃどうしようもねぇ』ってよ。高崎にも藤江にも、山口にも“死ぬ気で投げろ”ってさ。木塚が現役時代、誰よりもやってきたことは皆知ってるからな。反論なんかできねぇよ。俺が『藤江なんて気合だけで球が全然いかねぇだろ』って言ったらよ、『最後にはピシッと来るようになったんですよ！』ってムキになってさ、一生懸命なんだよ。このオフも何か考えるところがあったんだろうな。『俺はこのまま人に教えるなんてできねぇ』つってさ。コーチという職業と真剣に向き合うため、自腹でコーチ修行の旅に出たのよ。バックパック背負ってさ」

――めちゃくちゃ熱いですね。どこに行かれたんですか？

「アメリカじゃねぇの。『野球のあるとこならどこにでも行きますよ。物凄いハードボイルドになって帰ってきます』って。なかなかできるもんじゃねぇよ。心配なのは向こうで斎藤隆さんにバッタリ会わねぇかだけだな。あの永遠の野球少年は、どこでもキャッキャキャッキャはしゃいじまうからな。だから向こうでも成功したんだろうけど」

――頼もしいですね。来年は木塚さんに加え、投手コーチにはデニーさん、ヘッドに高木豊氏、二軍監督に山下大輔氏と監督はともかくわたりさんの昔なじみの顔が帰ってきます。

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