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WBC日本“じつはバレていた”致命的な弱点「低めを捨てろ、高めを狙え」ベネズエラ監督・コーチ明かした“作戦の中身”「吉田正尚ら日本人選手を調べ上げた」
posted2026/03/17 17:22
強豪が敵を分析し尽くし、周到に戦略を練ってきたらどうなるか。その答えをベネズエラは、日本との準々決勝で見せつけた
text by

水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph by
Nanae Suzuki
メジャーリーガーが最多8人も名を連ね、過去最強とも期待された日本代表は、なぜベネズエラに勝てなかったのか。
もちろんベネズエラは、新人王とMVPに輝いたロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)や首位打者に3度輝いたルイス・アラエス(ジャイアンツ)、21年に本塁打王と打点王の2冠に輝いたサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)らメジャー屈指の選手が名を連ね、先発登板したランヘル・スアレス(レッドソックス)も含めてスタメン10人中半数以上がオールスター出場経験ありというメジャーのトップスターぞろい。簡単に勝てる相手ではないというのは戦う前からわかっていた。
そんな強豪が、敵を分析し尽くし、周到に戦略を練ってきたらどうなるか。その答えをベネズエラは、日本との準々決勝で見せつけた。
異例の“90分ミーティング”
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ベネズエラ代表のオマー・ロペス監督は、3月14日の準々決勝で日本を倒した後の会見でこう明かした。
「試合の2日前、我々はミーティングを行った。1時間半をかけて、日本の打線を分析した。1次ラウンドからまる2日間空いたので、リリーフ投手陣を休ませ戦略を練る時間を十分得ることができた」
対戦前の相手分析会議に1時間半もの時間をかけるというのは、相当な力の入れようだったと言っていい。MLBでは多くの球団で普段、各シリーズに入る際に打者、投手それぞれ相手分析のミーティングを行っているが、せいぜい30分程度だろう。それと比べると、どれだけきめの細かい周到な分析会議だったかが想像できる。
日本人選手を熟知…“吉田の肩”も見抜いた
しかもロペス監督は、日本のチームをよく知っていた。アストロズで長年コーチを務め2024年からは監督の参謀役であるベンチコーチとして実績を積んできたため、メジャーでプレーする大谷翔平、鈴木誠也、吉田正尚を当然熟知していた。例えば1点を追うベネズエラ、6回の攻撃。無死一塁の場面で6番グレイバー・トーレス(タイガース)が、吉田が守る左翼方向へ単打を放った際、一塁走者のエセキエル・トーバー(ロッキーズ)が一気に三塁まで進むというアグレッシブな走塁をみせた。吉田の肩を考慮して積極的な走塁を仕掛ける攻撃はメジャーでは何度か目にした戦い方だが、ベネズエラがこの試合でそれを迷いなくやってきたのも、メジャー経験者の首脳陣や選手の間で意識が共有されていたことの証左だろう。

