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「ベネズエラ29人、日本6人」「153キロ以上は3投手だけ」数字から見えた“侍ジャパン本当の敗因”…メジャーリーガーが本気になったWBCで、日本はいかに敗れたか?
posted2026/03/24 17:02
ベネズエラ戦でベンチに下がる伊藤大海
text by

笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Nanae Suzuki
準々決勝での早すぎる敗退。
果たしてこの表現は正しいのだろうか。
1995年からメジャーリーグを取材する者として、今回の侍ジャパンが準々決勝で敗れたことは、充分に予想されていた結果であると思っている。
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真の世界大会へ。WBCは06年の第1回大会から20年の歳月を経て、ようやく強豪国が真剣に戦う大会となった。過去5大会で日本が3度の優勝を飾ったことは素晴らしく、日本球界の発展にも多く関与し、何よりも自己犠牲を厭わず、真剣に戦った選手たちには大きな敬意を払っている。しかし、世界の野球強豪国はこれまで日本と同じように、国の威信をかけ、本当に真剣に挑んできたのだろうか。
その答えは“NO”と言わざるを得ない。
「ベネズエラ29人、日本6人」数字で見えた差
春キャンプ中に行われる大会は、規制が途轍もなく多い。また、WBCはMLB機構が新たな“お金”を捻出するために作り出された大会であり、エキシビション大会とも揶揄された。米国や中南米の選手たちが本当に真剣戦っているのか、という点では常に疑問符が投げかけられてきたのは事実である。
そんな状況が大きく変わった。今回は世界の強豪国がかつてないほどに強力なロースターを揃え挑んだからだ。
米国30、ドミニカ共和国30、ベネズエラ29、プエルトリコ24、イタリア22、メキシコ22、カナダ20、日本6。
これらの数字はWBC各国の30人のロースターにおけるメジャーリーグ経験選手の数である。その上でこのスター選手たちが、春先に目の色を変え、国の威信をかけて真剣に戦った。
世界の強豪国が真剣に、そして本気でチーム構成を行い戦えば、日本は世界で5番目くらいの実力であろう。それはメジャーリーガーの数から推し量れる。その実力差は日本代表として戦った選手たちが身を持って感じたことだろう。

