侍ジャパンPRESSBACK NUMBER
WBC「実は最速だった」大谷翔平の打球速度…元日本代表スコアラーが語った“大谷の本当のスゴさ”「自分の影響力の強さを、当然わかっていて…」
posted2026/03/24 11:02
WBC初戦の台湾戦の第1打席でいきなり放った大谷翔平の二塁打は一次ラウンド最速の打球速度だったという
text by

酒井俊作Shunsaku Sakai
photograph by
Hideki Sugiyama
2017年大会で日本代表のスコアラーを務めた志田宗大。
そんな彼は今回のWBCを「日本野球の転換点」と評した。スモールベースボールからパワー野球に転換する、日本野球の変わり目。その主役を演じたのは、やはり昨年ドジャースで55本塁打をマークした大谷である。15年にわたってNPB3球団でスコアラーを務めた志田もその存在感に舌を巻く。
代表スコアラーが見た大谷翔平「本当のスゴさ」
「今大会の1次ラウンドで、大谷選手をさすがだなと思ったところが2点あるんです」
ADVERTISEMENT
それは6日のチャイニーズ・タイペイ戦でみせた打撃である。志田がまず着目したのは第1打席だった。日本代表にとって大会で初めてのプレー。1番打者の大谷はその初球の直球をたやすくとらえると、痛烈な打球をライト線に運んだのだ。
「ここは俗にいう『3段構え』という打ち方です。球種、コース、打つ方向を全部、自分で事前に決めて、ストレートの甘めをひっぱるという、3段階の条件をつけて打っていました。きた球を1、2、3で振るのではなく、条件をつけて精度を上げて打った打球でしたね」
球界屈指のアナリストとして鳴らす志田は、データマンらしく、こんな情報もキャッチしていた。
「実はあの打球、日本が1次ラウンドを終えた時点での今大会最速だったのです」
日本野球機構公認のアプリ「NPB+」によると打球速度は188.5km。メジャーリーグの猛者をしのぐ、規格外の打球速度こそ絶頂期に入った大谷の充実ぶりを物語る。
志田が着目した、ふたつめのシーンはその直後に訪れた。

