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「お前の球種、全部当てたるわ」名投手コーチ・尾花高夫がホークスの0勝投手3人に2桁勝利させた“方程式”「考え方次第で二流も一流になれる」
text by

喜瀬雅則Masanori Kise
photograph byKazuaki Nishiyama
posted2026/08/06 11:05
尾花高夫(中央)が、ホークスの弱点である投手陣を整備し0勝投手たちに2桁勝利を挙げさせた「方程式」とは?
「フォークの握りで、まっすぐを1球投げるだけで、バッターはもう『こいつ、もう分かっている』となる。そう思ったら、そんな癖をじっと見たりしなくなる。だから、『こいつは自分の癖、知っているな』と思わせるだけでいいんですよ」
さらに永井の持ち球には、緩い、大きく落ちる「カーブ」があった。
「お前のカーブを狙って打つヤツはおらん。真っすぐかフォーク、そう思われているんやから、そのカーブは困ったとき、カウント2ボールノーストライクからでもそのカーブでストライクを取れるようにしたら、ピッチングはできるんや」
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尾花は、永井に「カーブは全部ストライクゾーンに投げろ。甘いとか辛いとか、ギシギシせんでええ」と助言して、ブルペンでカーブの制球力を徹底的に磨かせた。
0勝の3人を10勝投手に
その「癖」が丸わかりだった若田部と永井は1999年、ともに10勝を挙げた。さらに永井の同期で、1997年ドラフト4位で社会人のNKKから入団したサイドハンドの星野順治も、1年目の未勝利から1999年には10勝にジャンプアップ。つまり、前年0勝だった3人が一気に「2桁勝利投手」へと成長を遂げたのだ。
こうして、5年目の王ダイエーを担う投手陣を着々と整備していく中で、尾花も「ハマった」と自画自賛した“最高傑作”は、開幕直後に入団した右腕、ロドニー・ペドラザを「ストッパー」に抜擢したことだった。
〈つづく〉


