- #1
- #2
プロ野球PRESSBACK NUMBER
阪神前監督・岡田彰布に聞く「なぜ森下翔太は“死球が異様に多い”のか?」その“納得の答え”…佐藤輝明とのホームラン王争いは「最後までわからんよ」
posted2026/09/17 11:46
9月5日、甲子園で今季32号ソロを放った阪神の森下翔太。三冠王を視界にとらえた同僚・佐藤輝明をピッタリと追走している
text by

内匠宏幸Hiroyuki Takumi
photograph by
JIJI PRESS
阪神と巨人による優勝争いが佳境を迎えたセ・リーグ。9月に入って苦闘続きの阪神のカギを握るのは、やはり個人タイトル争いを繰り広げる佐藤輝明(27歳)と森下翔太(26歳)のふたりだろう。三冠王を視界にとらえた佐藤輝を追う森下の覚醒の要因、そして「異様に多い死球」の理由とは。森下のルーキー時代を知る前監督の岡田彰布氏に聞いた。(全2回の2回目/前編へ)
なぜ森下は死球が“異様に多い”のか?
森下翔太は2023年、2025年と入団3年で2度のリーグ優勝を経験した。「持ってるバッター」に、さらなるジャンプアップをファンは期待した。
ところが成績は出るが、思わぬ事態に見舞われることになる。それが度重なる死球である。9月17日現在、その数は「17」に及ぶ。これは1989年の中野佐資と並ぶ球団記録であり、両リーグで最多の数字なのだ。
そんな森下を「令和の死球王」と呼ぶ声が聞こえてきた。これがスラッガーの宿命なのか。過去の死球ライフレコードを紐解けば、そこには名だたる強打者の名が残っている。清原和博、竹ノ内雅史、衣笠祥男、村田修一……。ランキング上位には長距離砲が並ぶ。彼らの共通項が「右打者」ということなのだ。
ADVERTISEMENT
森下が死球を受ける度、グラウンドはエキサイトする。監督の藤川球児は激高してベンチを飛び出すことがしばしばあったし、森下自身、あからさまに怒りを表現することもあった。これらの死球多発に関して藤川が打者用の新たな防御プロテクター導入を提案したとも伝えられるほどだった。まさにデッドボールに対して、チームとして非常にナーバスになっているのだ。
ただし一方では、こんな見方もある。「逃げ方が下手。よけるのも技術のひとつ」との声である。だが、そこには森下の技術的な一面が大きく影響している。それを岡田彰布が紐解いた。

