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「下手くそ!」怒鳴られた守護神が“人生の師”に…星孝典が語る巨人時代「心が壊れかけていた」ベンチで涙した二軍戦で起きた「忘れられない出来事」
posted2026/09/19 11:01
巨人入団時のルーキー星孝典。色紙に記した自作の一句とは…
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
SANKEI SHIMBUN
入団時にリアル「巨人の星」として注目を集め、巨人と西武で計12年間プレーした星孝典捕手。今夏は長女の星よつはさん(17歳)が、仙台育英高の学生コーチ兼マネージャーとして甲子園でベンチ入りしたことも話題になった。巨人時代の葛藤、東日本大震災、突然のトレード移籍と家族の絆……。現在は母校・東北学院大の野球部監督をつとめる星孝典氏の波乱万丈の人生を追った。〈全4回の2回目/つづきを読む〉
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「巨人の星」としてプロの道を歩みだした星孝典捕手。ルーキーイヤーは怪我で出遅れたものの、10月には一軍初出場を果たし、初安打もマーク。持ち味の強肩、堅守に加えてバッティングでも存在感を示し始めた。
迎えたプロ2年目の2006年。初めて一軍スタートとなった春季キャンプで、忘れ得ぬ出会いがあった。
「下手くそ!」ベテラン守護神の“ダメ出し”
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この年、巨人にFA移籍で加入したのが、西武で135セーブを挙げていた“絶対的守護神”豊田清だった。宮崎キャンプの2月16日、ベテラン右腕が一軍に合流して初めて投球練習を行うブルペンに、星は胸を高鳴らせて待機していた。
「豊田さんの初ブルペンということで、自分から受けに行ったんです。でも、緊張もあってバスバスっていう音も全然鳴らないし、うまく捕球できなかった。めちゃくちゃ怒られました。『下手くそ!』って。FAで来た人がこんなに怒るのかっていうくらい(笑)、真剣に怒られました」
それはプロの厳しさだった。ブルペンでの1球といえども、投手にとってピッチングは自分と向き合う真剣勝負だ。
「今思えば自分が技術不足だったし、甘さがあったのだと思います。めちゃくちゃ怒られて悔しかったのですが、もう一度チャンスが欲しくて次の日も受けに行きました」

