テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「ムネは要所要所で連絡を」ドジャース大谷翔平が登板直後、村上宗隆と岡本和真を思いやり…相手チーム約20人が“熱視線”フリー打撃で感覚のズレ修正
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byNaoyuki Yanagihara
posted2026/04/09 11:01
ガーディアンズ戦後、取材に応じる大谷翔平。投手として2022年以来となる規定回数到達を目指すシーズンとなる
希望者によるフリー打撃が行われ、「キケ」ことエンリケ・ヘルナンデス、トミー・エドマン、ダルトン・ラッシングと同組で回り、ケージ裏ではデーブ・ロバーツ監督ら首脳陣も見守った。
メジャー移籍後、基本的にすり足気味に打っているが、1セット目は珍しく右足を上げてスイング。右中間席上段「Churu」広告まで運ぶ推定飛距離140メートル弾を放った3セット目にも2度右足を上げて打ち、タイミングを確かめているようだった。
5セット33スイング中、柵越えは10本。大谷が前日に語った「感覚のズレ」の修正に取り組んでいるのは明らかだった。
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大谷のフリー打撃にガーディアンズナインもクギ付けになった。約20人が一塁ベンチから見守り、声も上がった。一塁ファウルゾーンで相手選手ホセ・ラミレスは鋭い打球が当たりそうになり、笑顔で手を挙げて“抗議”するシーンもあった。
この時点で本塁打、長打、打点全てゼロだったが
我慢の日々は続く。2点を追う6回無死一、二塁。大谷は先発右腕ギャビン・ウィリアムズの初球を打ち損じ、二ゴロに倒れた。駆け抜けた一塁セーフ判定も「チャレンジ」で覆って併殺打。ロバーツ監督は「痛恨だった。ボールの上を叩いてしまった」と肩を落とした。8回2死二、三塁では左腕エリク・サブロウスキの3球連続カーブで3球三振。最後の空振り後は右手首を振って気にするしぐさを見せ、指揮官は「その様子は見た。トレーナーに確認する」と心配を募らせた。
初回の四球で自己最長を更新する37試合連続出塁に伸ばしても、打率.167で3安打は全て単打。開幕6試合を終えて本塁打、長打、打点が全て「0」はメジャー9年目で初の事態だった。
大谷だけでなく、新加入カイル・タッカー、ムーキー・ベッツの1~3番がこの日時点で打率1割台。試合後はワシントンへ空路移動。2日のオフを挟み、3日からナショナルズ、ブルージェイズとの敵地6連戦が始まる。主軸のフレディ・フリーマンは「多くの打者が苦しんでいるが、このオフで立て直していければ」と打者陣の思いを代弁した。
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