テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「ムネは要所要所で連絡を」ドジャース大谷翔平が登板直後、村上宗隆と岡本和真を思いやり…相手チーム約20人が“熱視線”フリー打撃で感覚のズレ修正
posted2026/04/09 11:01
ガーディアンズ戦後、取材に応じる大谷翔平。投手として2022年以来となる規定回数到達を目指すシーズンとなる
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
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Naoyuki Yanagihara
LAで珍しい小雨での登板…大谷は集中力を失わず
3月31日のガーディアンズ戦、山本由伸と映画「ザ・スーパーマリオギャラクシー」の人気キャラであるヨッシーがコラボレーションしたボブルヘッドが配られたこともあり、大谷の今季初登板は試合前から異様な盛り上がりを見せた。私はいつものように試合前の投球練習を見るために左翼側ブルペンに向かった。
今季の大谷はノーワインドアップで投げる際に投手板の一塁側を踏んで投げている。意図は本人に聞く必要があったが、WBC後の3月18日のジャイアンツ戦から取材対応の機会が設けらなかったこともあり、マーク・プライアー投手コーチも「その質問は本人に聞くべきだろう」と話すなど、なかなか理由が分からないでいた。
午後7時10分プレーボール。ロサンゼルスでは珍しく小雨が降る悪条件だった。6回2死からは、グラウンドキーパーがマウンドに砂をまいた。そんな中、大谷は集中力を失わなかった。
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「難しい天候の中でしっかりと6イニングを決まった球数の中で投げられたのは良かった」
初体験のABS「見る方もやる方も審判にとっても」
好投を呼んだのは、87球中、21球も投じたカーブだった。3回2死一、二塁では、初球に74.9マイル(約120.5キロ)の遅いカーブでストライクを奪い、1−1からの低め直球がボール判定されたが、今季導入の自動投球判定(ABS)チャレンジでストライクに覆し、最後は82マイル(約132.0キロ)の高速カーブで空振り三振に仕留めた。
5回には69.2マイル(約111.4キロ)のカーブでカウントを稼ぐなど「自分の感覚でこっちの方がいいと思った」と意図的に最大球速差12.8マイル(約20.6キロ)の2種類のカーブを操った。

