テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「好きな先輩。野球選手にいないような」山本由伸vs岡本和真のウラで…大谷翔平は「ブルペンでボールペンを手に」番記者が聞けていない“ハテナ”
posted2026/04/22 17:00
ドジャース山本由伸とブルージェイズ岡本和真。メジャーリーグでの初対決が実現した
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
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AFLO
ブルペンでボールペンを手にスパイクに
《4月7日ドジャースVSブルージェイズ(ロジャーズ・センター)◯4-1》
私を含めた日本メディアは“変化”を見逃すまいと、常に大谷翔平の一挙一動に視線を送っている。大前提として、多忙な二刀流調整の邪魔はしてはいけない。それは共通意識としてあり、遠くからそっと見守ることが最低限のマナーだ。
この日はその“変化”があった。
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登板前日の大谷は、おもむろに右翼後方のブルペンに向かい、シャドーピッチングを繰り返した。何やらストローのような棒状のものをくわえていた。スマートフォンのズームや双眼鏡では何か分からず、カメラマンに確認すると、それがボールペンであることがすぐに分かった。大谷はそのボールペンで自身のスパイクの甲部分に何か印をつけていた。投手板に置く右足の位置などを確認しているようだった。
この時点で開幕11試合目。大谷の取材機会は3月31日のガーディアンズ戦での今季初登板後だけだった。翌8日の登板後の取材対応時にこのブルペンでの行動の意図を聞かなければいけないと思ったが、同時に迷いも生まれた。
大谷が今季「くり抜きバット」を使用する理由や意図について、自己最長を更新する連続試合出塁について、今春から本格的に取り入れる遠投の狙いについて、3日のナショナルズ戦で今季初アーチを放った際の「お祈りポーズ」の意味についてなど――まだ疑問のまま聞けていない質問が多数あったからだ。
多忙を極める二刀流。繰り返しになるが、その調整を決して邪魔してはいけない。大谷が取材対応できそうなタイミングはあった印象だが、球団広報は「No Sho.」「He said No.」(大谷は取材対応をしない意味)を繰り返し続けた。今季は3月24日の開幕前最後の登板でも取材対応が急きょキャンセルされるなど、日米問わず多くのメディアが苦慮しているのも事実である。
新人捕手のアクシデントに放送禁止用語→「心配ないよ」
この日、大谷は5回の打席で思わぬアクシデントに見舞われた。

