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中日・立浪和義に抱える“歯がゆさ”…PL学園の盟友が明かす「タツは酒席でもアセロラジュースを」「言葉で伝えるのは苦手かも…不器用だから(笑)」
text by
柳川悠二Yuji Yanagawa
photograph byJIJI PRESS
posted2024/01/16 11:00
中日に加入した中田翔と立浪和義監督
「自分に厳しく、我慢強く、完璧主義者に見えるかもしれないが、意外とグラウンドの外では大雑把なところもある。たまにジョークも言うけど、それがぜんぜん面白くないんだな(笑)。やっぱり、言葉で何かを伝えるということに関しては、下手なのかもしれないね。だからこそ、いろいろな誤解を生むし、ドラフトで指名した草加勝のことを『見ていない』と正直に言ってしまう。余計な誤解を生まないように言葉を駆使して、耳にした人が不快にならない発言を心がけなきゃならないんだけど、タツは不器用だからね(笑)」
2022年シーズンの成績は66勝75敗2分け。チーム打率は.247(4位)、414得点(6位)、62本塁打(6位)だ。
そして2023年シーズンは56勝82敗5分け。チーム打率が.234(6位)、390得点(6位)、71本塁打(6位)となる。
勝負の3年目…盟友のメッセージ
投手の髙橋宏斗や岡林勇希や龍空といった若手を積極的に起用し、結果(勝利)は伴わなくとも少しずつ成果は出ている。だが、京田陽太や阿部寿樹をトレードで放出したあとの2年目が、1年目より成績が下降していることもまた事実だ。結局、勝てなければ逆風が吹き荒れる――それが監督という仕事なのだろう。こうした状況に、野村は歯がゆい思いを抱えている。
「プロの世界だから当然、結果を求められるんだから、批判も受け止めないといけない。片岡をヘッドコーチにして、3年目の来季は結果……というよりもタツが取り組んで来たことの成果が出てくれたらいい。若い選手が台頭し、得点力が増して、ドラゴンズの戦い方が変わってきたぞということを示せれば、結果的に順位は上がると思う。順位予想にしても、中日に対する評論にしても、忖度だと言われてもいいから同期生として僕は一番の応援団でありたい」
来季が契約最終年とされる立浪を、新たな参謀役(一軍ヘッドコーチ)として支えるのが片岡篤史だ。1月7日にPL学園のOB会に姿を見せた片岡が、3年目の展望を明かした――。
〈つづく〉