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立浪和義への批判は“本当に妥当”か? 中日ファン待望の監督就任、助っ人の亡命、悩む得点力…森繁和の見解「記者の口車に乗せられてはダメ」
posted2024/01/11 11:00
text by
柳川悠二Yuji Yanagawa
photograph by
JIJI PRESS
中日・立浪和義(54歳)が正念場の3シーズン目を迎える。
立浪政権下で二軍監督を務め、2024年シーズンからは参謀役(一軍ヘッドコーチ)としてPL学園の同期生を支えるのが片岡篤史だ。1月7日に同校OB会の懇親会に姿を見せた片岡は、こう話した。
「この2年間、勝てていないわけですから、いろいろと叩かれるのは仕方ないと思っていますし、課題はいろいろとある。まずはみなさんが言われるように、得点力を上げること。(阪神)タイガースという1番のチームと比較して、試合平均では1点、2点の差かもしれませんが、シーズンで考えると大きな差になる。なんとか得点力をつけて、試合に勝てるチームにしていかないといけないと思っていますし、他にも春季キャンプで確かめながら足らない部分の練習、強化を進めていきたい」
森繁和「中日のファンは本来…」
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しかし、3年連続で結果を残せなければ、ファンも我慢の限界だろう。落合博満政権下の中日でコーチを務め、2016年から2年間、チームを率いた森繁和は言う。
「中日のファンというのは本来の気質として、たとえ弱くても騒ぎ立てることなく、純粋に、温かく応援してくれるんです。ところが現在は、チームが強ければ表沙汰にならないような話がたくさん報道され、ファンも鬱憤が溜まっている状態でしょう。中日が最後にリーグ制覇したのが2011年。セ・リーグ6球団の中で、最も日本シリーズから遠ざかっているんだから、それも仕方ないのかもしれない」
森のあとを継いだ与田剛は、2019年から3シーズンにわたり中日を指揮して5位、3位、そして再び5位に沈み、中日は長いトンネルに入った。そして、ファンが待ち望んでいたミスタードラゴンズこと立浪が監督となったのが2021年のオフだ。