「“東都最速左腕”は競合の末1位でDeNAへ」「広島5位“甲子園を沸かせた主砲”は非上位指名なら進学も？」ドラフト全指名予想《DeNA・ロッテ・広島編》

東都No.1速球左腕は競合の末、DeNAへ…！

【横浜DeNA　2023年ひとりドラフト指名選手】

1位　細野晴希　21歳　投手　東洋大　180cm85kg　左投左打
2位　滝田一希　21歳　投手　星槎道都大　183cm77kg　左投左打
3位　森田大翔　18歳　三塁手　履正社高　180cm78kg  右投右打
4位　杉山遥希　18歳　投手　横浜高　181cm79kg  左投左打
5位　岡野佑大　24歳　投手　Honda　177cm85kg　右投左打
6位　平田大樹　18歳　外野手　瀬田工高　181cm70kg　右投左打

【横浜DeNA　総評】

　ペナントレース最終戦で2位から3位に。横浜スタジアムでのCS開催を逸して、マツダスタジアムでのファーストステージで惜しくも惜敗。シーズンを終えた横浜DeNA。

　一時は、「左腕王国」という称号を冠された時期もあったが、東克樹投手がカムバック（16勝3敗）しても、今永昇太投手（7勝4敗）がFA移籍することがあれば、今季の成績でいえば、「王国」も石田健大、濱口遥大2人合わせて7勝16敗……補強ポイントと言わざるを得ない。

　ロッテと1位がかち合った細野晴希（東洋大）は「2球団重複」なら御の字の逸材だ。

　開幕戦に体調を崩していたり、試合中盤で急に制球が乱れたり、「これから」の要素もいくつかあるが、なんといっても左腕で150キロ台を何度も投げた剛腕だ。ちょっとしたきっかけで何かを掴んだら、難攻不落の左腕になって、あっという間にメジャーに行ってしまってもぜんぜんおかしくない。それぐらいの大器だ。繰り上げ1位に地元・桐蔭横浜大の古謝樹投手が控えていたとはいえ、チームとしては「満願」の1位確定だった。

　2位には、同じ左腕でもタイプの違う石原勇輝（明治大）を狙っていたが、1つ前の楽天に指名されて、関係者全員が天を仰ぐ。気を取り直して、「北海の剛腕」・滝田一希（星槎道都大）なのだから不足はない。

　夏場、左大臀部の痛みで投球を乱したあの時期がなければ、ドラ1「12人」の中に入っていた可能性の高い左の剛腕だ。

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