「西武単独1位は“東都7人衆”随一の実戦派」「楽天“繰り上げ1位”の高校No.1遊撃手に各球団タメ息？」ドラフト全指名予想《西武・巨人・楽天編》

西武が欲しいエース候補…「単独1位」で獲れそうなのは？

【西武　2023年ひとりドラフト指名選手】

1位　草加勝　21歳　投手　亜細亜大　182cm75kg  右投右打
2位　廣瀬隆太　22歳　一塁手　慶應義塾大  182cm91kg　右投右打
3位　日當直喜　18歳　投手　東海大菅生高　190cm105kg  右投右打
4位　東門寿哉　22歳　外野手　日本文理大　178cm78kg  右投左打
5位　藤原大翔　18歳　投手　飯塚高　178cm72kg   右投右打
6位　帯川瑠生　22歳　投手　北海学園大　175cm78kg　左投左打

（※なお、西武は國學院大・武内夏暉投手の1位指名を公表しています）

【西武　総評】　

　とにかく、競合は避けたかった。絞りに絞った最終1位候補「5人」の中で単独指名できるとすれば、果たして誰か？

　高橋光成、今井達也に平良海馬……メジャー挑戦でいついなくなるかわからないローテーションエースたち。チーム事情を考えると、抽選外して「繰り上げ1位」じゃ、悔いが残る。

　1位の投手は、チームとして「決めたヤツ」から獲りたかった。

　調査の結果、草加勝（亜細亜大）は各球団「スーパーサブ」の位置付けが支配的であることが見えてきた。もし「1位入札」に入って来なければ、2016年の佐々木千隼（桜美林大→ロッテ）の「繰り上げ1位指名で5球団重複」のような存在になっていただろう。

　草加勝投手の凄さは、その「実戦力」だ。無安打で1点、2点奪ってくるような「鬼の東都」で、昨秋からの3シーズンだけで6完封。この事実だけでも、実力は保証できる。

　端正なオーバーハンドから制球力抜群。アベレージ145キロ前後の速球とスライダー、カーブ、フォーク……多彩な飛び道具を構えたミットに投げられて、ピンチでも内面で燃えているポーカーフェイス。かつてのエース・西口文也投手にマスクもマウンドさばきも瓜二つだ。

　山川穂高選手がこの先どうなるのかはこっちに置いといて、おかわり君・中村剛也選手（40歳）の後継が欲しい。期待して獲った2020年1位・渡部健人内野手がはっきりしない状況で、「大砲候補」はいる時に獲らないとなかなか出てこない。 

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