大谷の投手としての起用方法は？

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　WBCで勝ちにこだわることの意味を問われた大谷はこんな風に思いを語った。

「僕自身が一番、野球が楽しい時期にそういう（WBCで勝つ）プレーを見せてもらって、そういう試合を見せてもらった。いつか自分がここでプレーできたら面白いだろうなと、1つの夢として持っていた」

　その上で短期決戦での投手力の重要性とその投手力こそが日本の持ち味であるという大谷の言葉を、栗山監督は頷きながら聞いていた。

「とにかく選手たちが勝ちたがって『絶対に勝つんだ』と、そういう思いを持って戦うしかないのでね。そういう思いはみんな持っていてくれるということです。（決勝まで進んで最大7試合という）短期決戦なので数少ない試合ですけど、選手たちも勝つことを考えていますし、ファンの方たちにとっても勝つことが一番、見ていて面白いと思う。一緒になって戦いたいかなと思います」

　まだ大谷の投手としての起用方法も所属のエンゼルスとの最終調整をしている段階で、先発で使うのか、リリーフで使うのかも決まっていないという。ただ、決められた枠組みの中で、勝つことだけを考えて選手のポテンシャルを最大限に引き出すことが監督の仕事である。

　常識に捉われずにどこまでこの“最強チーム”の力を引き出せるか。栗山監督のタクトが世界一奪回のカギを握ることは言うまでもない。

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