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日本代表「4年後の11人」はどうなる? 遠藤航33歳や三笘薫29歳は鉄板、“ピピ”中井卓大22歳も候補に「カギを握るポジションは…」
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2022/12/15 17:17
カタールW杯のラウンド16、クロアチア戦に先発した11人。2026年はどんなメンバーがピッチに立っているのだろうか
湘南ベルマーレから移籍した鹿島アントラーズで定位置をつかめず、東京五輪出場を逃したものの、その五輪後に復帰した湘南では左サイドの複数ポジションを任されている。ポテンシャルを考えれば、代表の定位置争いに食いこむべき選手だ。
鈴木冬一もリストアップしたい。左サイドならDFでもMFでもプレーでき、右サイドにも適応する。21年1月から在籍するスイスのローザンヌでは、左MFを定位置にスタメンで起用されている。ダイナミックに攻撃へ関わり、パンチ力のある左足を持つ。日本代表では、左SBの候補としてテストしたい選手だ。
22歳になる“ピピ”中井卓大も候補に?
◆MF 遠藤航(シュツットガルト/33歳)、守田英正(スポルティング/31歳)
26年6月には遠藤が33歳、守田が31歳になっているが、このままヨーロッパでキャリアを積み上げていくなら、さらに経験を重ねた彼らに中盤を任せたい。今夏のE-1選手権で好印象を残した藤田譲瑠チマと岩田智輝の横浜F・マリノスのコンビも、海外組を交えたチームでテストしたい。
同ポジションでは中井卓大にも注目している。4-2-3-1ならボランチに指名する。レアル・マドリーのBチームで研鑽を積んでいるだけに、強度の高いプレーは標準装備されている。そのうえで、W杯8強クラスの相手にも主導権を握るサッカーの担い手として、4年後のW杯を22歳で迎える彼に期待したいのだ。
◆2列目 堂安律(フライブルク/27歳)、鎌田大地(フランクフルト/29歳)、三笘薫(ブライトン/29歳)
右サイドに堂安、トップ下に鎌田、左サイドに三笘の3人とする。彼ら3人については、次回のW杯までの3年半で所属クラブでの存在価値をさらに高め、ベスト8入りにふさわしい「個」へ成長を遂げてもらいたい。
3人にプラスして、久保建英や斉藤光毅らパリ五輪世代の成長も望まれる。消化不良のW杯となった久保には、レアル・ソシエダではっきりとした数字を残すことが求められる。
中盤の複数ポジションに対応する選手としては、旗手怜央と藤本寛也に注目している。
旗手はSBでもプレーできる超マルチロールだ。所属するセルティックでは4-3-3のインサイドハーフに馴染んでいるが、4-2-3-1でも3-4-2-1でも、ポジションを見つけるのは難しくない。
彼は守田や田中碧と同じように、川崎フロンターレで「相手を見てプレーする」感覚を身につけている。スタメンでも途中出場でも、チームの可能性を広げるとの期待を抱かせる。