サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
日本代表「4年後の11人」はどうなる? 遠藤航33歳や三笘薫29歳は鉄板、“ピピ”中井卓大22歳も候補に「カギを握るポジションは…」
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2022/12/15 17:17
カタールW杯のラウンド16、クロアチア戦に先発した11人。2026年はどんなメンバーがピッチに立っているのだろうか
藤本は19年のU-20W杯のメンバーで、瀬古歩夢、伊藤洋輝、鈴木冬一らとともにプレーした。18年から20年途中までプレーしたJ2の東京ヴェルディでは、セントラルMFやインサイドハーフで起用された。20年夏にポルトガルのジル・ビセンテへ移籍し、2シーズン目から背番号10を背負っている。
複数のポジションに対応できるレフティーとして、26年を目指す競争に加えたい選手のひとりだ。
1トップに選んだのはJ2得点王の大型ストライカー
◆FW 小川航基(横浜FC/28歳)
カタールW杯でメンバー入りした浅野拓磨、前田大然、上田綺世、町野修斗は、26年も狙えるだろう。彼らのスケールアップを願いつつ、ここでは小川を1トップとした。
東京五輪世代のエース候補と言われ、19年末のE-1選手権香港戦では代表デビュー戦でのハットトリックを達成した。しかし、所属するジュビロ磐田で結果を残せず、東京五輪のメンバー入りを逃した。
捲土重来を期した22年シーズンは、地元のクラブでもある横浜FCへ移籍した。J2リーグで41試合出場26ゴールの数字を残してチームをJ1へ復帰させ、自身は得点王とMVPに輝いた。
186センチの高さから繰り出すヘディングシュートは、かねてからストロングポイントにあげられている。さらに今シーズンは左右両足でも得点を重ね、得点パターンを増やした印象だ。
横浜FCでは3-4-2-1の1トップと2シャドーで起用された。どちらのポジションでも、前線からの連動した守備も担っている。1トップでは最前線で攻撃の起点を作った。
J2での活躍を国際レベルに当てはめるのは、もちろん無理がある。そのうえで言えば、23年のJ1でも数字を残すことを前提に、小川を「26年のエース候補」に加えていいはずだ。
GK、SB、FWに求めたい“高いレベルでの競争”
ポジションごとの充実度には、現時点でバラつきがある。CB、ボランチ、2列目は海外クラブ所属選手が多く、次のW杯をいますぐ戦うことになっても人数に不足はない。
その一方で、GK、左右のSB、FWは4年後へ向けてこれまで以上に高いレベルでの競争を求めたいポジションだ。言い方を変えれば、4年後のカギを握るポジションである。
いずれにしても、「個」のさらなる充実が欠かせない。日本が強みとする組織力のうえに、世界の8強クラスにも見劣りしない「個」の集合体となる──新しい景色は、その先に見えてくる。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。