- #1
- #2
サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「日本代表はどうせ勝てない…“悲観論”を見返したい」守田英正27歳がカタールW杯直前に明かした「26人メンバー発表は悲しさもあった」
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph byGetty Images
posted2022/11/23 17:01
カタールへ渡る直前にNumber Webの単独インタビューに応じた守田英正。「26人メンバー発表にはどこか悲しさもあった」と明かした
守田 どこまでが本音かは分からないんですけど、各々の立場を取っ払って若手からベテランまで、ちゃんと意見を言う選手がこのチームにはすごく多い。その意見交換はすごく増えました。個人的には田中碧だったり鎌田大地とはいろいろ話しますし、(遠藤)航くんとも話をする機会は多いです。田中碧は一番、何でも話すというか、それこそ本音なのかなと思いますね。選手ミーティングでは吉田麻也くんとか、遠藤航くんを中心に話をしてましたね。あとはワールドカップを経験されたようなベテランの選手たちの意見も聞いたり。
――26人全員が共通意識を持つというのはそもそも不可能に近い。それをドイツ戦までに話しながらできる限り合わせていく?
守田 いやあ、難しいですね……。現状は、良くも悪くも「これをしよう」というのがないということ。じゃあそれを作ろうといって1個作って、基礎をしっかりして応用は各々でつける形にするのか。まだ何が最適なのかというのは僕の中でも分からないというのが正直なところです。全選手で共有するというのはただでさえ難しいんですけど、より今の状況だと難しいものがあるんじゃないかなと思います。
――ドイツ戦にむけ、焦点となる細部をどう詰めていく?
守田 あらゆる展開に備えて、3バックだったり5バックでブロックを作り、どこで出ていくのか、というところをテストするべきじゃないかなと。あとは主に守備。守る展開になると思います。攻撃は各々が1対1ではがせたりとか、状況を打開する力というのはあると思うけど、守備はより組織的に守らなきゃいけない時間が多い。ドイツが自分たちが予想していたシステムじゃなかったとき、あるいは相手のボランチが下りていってビルドアップで変化を加えてきたりするときにどうするのか。自分たちが2個、3個プランを持っておけるかどうかだと思います。
<続く>
守田英正(もりた・ひでまさ)
1995年5月10日、大阪府生まれ。金光大阪高から流通経済大に進み、2018年に川崎フロンターレ加入。1年目から定位置を確保し、2度のリーグ優勝に貢献。2021年にポルトガルリーグのサンタ・クララに移籍。2022年に同国の名門クラブ・スポルティングへ。2018年9月に代表初招集され、2021年に定着。日本代表17試合出場、2得点。177cm、74kg
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。