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「日本代表最大の問題はそれだ」W杯日程発表…ブラジル人記者ズバリ「オランダは好都合だが」「F組1、2位だと決勝T初戦がブラジルかモロッコ」
posted2025/12/07 17:00
W杯F組に組み込まれた日本代表。GS自体も厳しいが、1、2位通過だと決勝トーナメント初戦でいきなりブラジル戦となる可能性がある
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Kiichi Matsumoto
現地時間12月5日に行なわれた北中米W杯組み合わせ抽選会で、日本はオランダ、チュニジア、欧州プレーオフB勝者(ウクライナ、ポーランド、スウェーデン、アルバニア)と同居するF組に入った。
さらに6日には全日程と会場が発表され、日本の3試合は以下のようになった。
〈日本代表のF組日程:対戦相手と会場・キックオフ時間〉
第1戦vsオランダ/ダラス・アメリカ
日本時間6月15日(月)5時KO(現地14日15時)
第2戦vsチュニジア/モンテレイ・メキシコ
日本時間6月21日(日)13時KO(現地20日22時)
第3戦vs欧州プレーオフB勝者/ダラス・アメリカ
日本時間6月26日(金)8時KO(現地25日18時)
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この感想とラウンド32以降の展望を、ブラジルメディアきっての日本通であるチアゴ・ボンテンポ記者に聞いた。
一番厳しいのはフランス、ノルウェーのI組だろう
――まず、組み合わせ抽選会全体の感想を。
「参加国の数が従来の32から48へ増えて、グループの4カ国すべてが強豪、という“死の組 ”がなくなった。その一方で、グループステージ(GS)で敗退するのは16カ国だけ。つまり、ラウンド32からが本当の戦いとなる。GSだけでなくラウンド32以降の対戦相手も考えなければ、この組み合わせ抽選が良かったかどうかは判断できない」
――最もレベルが高く、結果が予測困難な組はどれだと思いますか?
「フランスのI組だね。世界有数のストライカーであるアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)がいるノルウェー、アフリカ最強のセネガルが入った。大陸間プレーオフ2組(イラク、ボリビア、スリナム)の勝者を除く3カ国が激戦を繰り広げるはずだ」
――その反対は?
「アメリカのD組。カナダのB組、メキシコのA組も近いレベルだろう。開催国は、揃って組み合わせに恵まれたと思う」
D組=アメリカ、パラグアイ、オーストラリア、欧州PO勝者C(トルコ、ルーマニア、スロバキア、コソボ)
B組:カナダ、欧州PO勝者A(イタリア、ウェールズ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、北アイルランド)、カタール、スイス
A組=メキシコ、南アフリカ、韓国、欧州PO勝者D(デンマーク、チェコ、アイルランド、北マケドニア)
日本のF組が「考えるほど厳しい結果」なワケ
――それでは、オランダ、チュニジア、欧州PO勝者Bと同居する日本について。
「考えれば考えるほど、厳しい結果になったと思う」
――と言いますと?
「GSでの戦いのみならず、ラウンド32以降も含めて総合的に考えれば、という意味で問題が多いんだよね」

