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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「日本代表はどうせ勝てない…“悲観論”を見返したい」守田英正27歳がカタールW杯直前に明かした「26人メンバー発表は悲しさもあった」
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph byGetty Images
posted2022/11/23 17:01
カタールへ渡る直前にNumber Webの単独インタビューに応じた守田英正。「26人メンバー発表にはどこか悲しさもあった」と明かした
守田 選ばれる選手と選ばれない選手がはっきり分かれてしまう日が、いつか来る。それは分かっていました。でも実際に26人の名前を見て、もちろん僕が入ったこと自体はすごく嬉しかったし、前向きな気持ちにはなりますが、やっぱり入れなかった選手のことを思うとすごく残念というか……。最終予選でも二次予選でも、これまで代表でいろんな選手と一緒にプレーしてきました。彼らの分まで頑張ってこないといけないなと。喜びたいんですけど、どこか悲しい。複雑な感情でしたね。
――26名の選考も含め、9月のドイツ合宿でベースが固まった印象があります。
守田 9月は本戦が近づく中での最後のシリーズだったので、より密度の高いものを共有できました。ミーティングひとつとっても以前より細かく、映像で分かりやすく共有できるようになった。対戦国の試合の映像と、ボード上での自分たちがこう動いてほしい、こういう守備をしたいという2点をマッチさせる映像です。今までも選手間ミーティングや、スタッフを入れての全体ミーティングというのは重ねてきました。でも9月の選手間ミーティングでは、いま圧倒的に足りていないもの、本戦までに改善しないといけないというものをいくつか挙げて、みんなで発言する機会があった。今までにもなかったわけじゃないけど、より積極的に意見を出して詳細なところまで詰めていく話をしましたね。
――細部を突き詰める、最後のチャンスだと個々が思っていた?
守田 今までのチーム作りは、提示されるというよりも、選手とスタッフが一緒に作っていくというスタンスだった。それでここまで積み重ねてきたけれど、漏れはあった。もうすぐワールドカップという時点で細部をまだ突き詰められていなかった。そこは絶対的にやらなくちゃいけないんじゃないかと。
――細部を詰めて、やることは明確になった?
守田 相当意見交換をしましたからね。ただ、それをまだピッチで表現できてはいない。お互いの共通理解の下で試合ができてないというのは少し懸念材料ですね。9月の米国戦でも、相手が後半に形を変えてきた時に前半のようにはいかなかった。試合中にどう修正するかというところまでは行けていなかったので、そこは課題です。少なからず、自分たちから主体的にアクションを起こす必要があるのかなと思っています。
「個人的には田中碧、鎌田大地とはいろいろ話します」
――主体的なアクションを起こす上では、選手間で本音で言い合えるような雰囲気になってきた?