サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
鈴木優磨が森保Jの最前線にフィットする可能性は…? E-1に臨む23人を大胆予想「あのスピードスターの“個の力”も見てみたい」
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2022/07/05 11:01
ゴール・アシストの両面で鹿島アントラーズに大きく貢献している鈴木優磨。7月のE-1選手権で日本代表に招集されることはあるのだろうか
武藤嘉紀と鈴木優磨は森保Jにフィットするのか?
過日の6月シリーズでは、「大迫勇也不在時の攻め筋」というテーマに、答えを見出すことができなかった。森保監督が引き続き大迫の招集を見送った今回も、FWのパフォーマンスには視線が集まる。今回予想したメンバーで言えばFWで選んだ5人に加え、西村拓真(横浜F・マリノス)、満田、鈴木唯人の8人になるだろう。
西村は興味深い存在だ。今シーズンから横浜F・マリノスの一員になると、それまでのFWではなくトップ下で攻撃力を発揮している。4-2-3-1ならそのままトップ下で、4-3-3ならウイングかインサイドハーフになるが、いずれにしても海外組の主力とは明らかにタイプが異なる。チームに組み込ませることができれば、面白い存在になるだろう。
最前線の頂点に立つ選手では、ふたりの実力者──武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)と鈴木優磨(鹿島アントラーズ)が、森保監督のチームにフィットできるかが注目だ。
武藤は19年のアジアカップを最後に代表から遠ざかっていたが、今年1月のトレーニングキャンプに招集されている。4-2-3-1の1トップでプレーした7月2日の鳥栖戦では、2ゴールをゲットした。CFとウイングでの起用が見込める。
鈴木優磨もCFでもサイドでもプレーできる。鹿島復帰後のパフォーマンスを見ると、最前線で起用しても左右上下にポジションを移し、ボールを循環させる役割を担えるだろう。たとえば、CFを追い越して最前線へ飛び出す西村と、スムーズに連携するのでないだろうか。
今回のE-1選手権は、カタールW杯前最後の「テスト」の機会だ。所属クラブで結果を残している選手を確実に招集し、もれなくピッチに立たせてほしい。これまで招集してきたものの出場機会の少ない選手、代表でプレーしたことのない選手を起用するのは、日本代表というチームの可能性を掘り起こすことに他ならないからだ。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。