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W杯26人枠サプライズも? 水沼貴史がE-1に推す“J1の5人”「気になるのは名古屋の…」「湘南FWは化ける」息子・宏太にもエール

posted2022/07/01 17:01

 
W杯26人枠サプライズも? 水沼貴史がE-1に推す“J1の5人”「気になるのは名古屋の…」「湘南FWは化ける」息子・宏太にもエール<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA

6月シリーズのメンバーがW杯への中核と目される一方で……26人枠サプライズに向けて水沼貴史氏が注目するJリーガーは誰だ!

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水沼貴史

水沼貴史Takashi Mizunuma

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Kiichi Matsumoto/JMPA

ブラジル戦など4試合の強化マッチを消化したサッカー日本代表は、7月19日からE-1サッカー選手権に臨む。韓国、中国、香港、そして日本の4カ国で争われる同大会は、タイトル以上に、カタールW杯へ向けた選手層の底上げが注目される。Jリーグで多くの試合を解説し、先日のU-23アジアカップでもU-21日本代表の躍進を伝えた水沼貴史氏に、注目の選手をリストアップしてもらった。

 森保一監督には今回のE-1選手権を有意義に使ってもらいたいと思っています。欧州組を中心とした“コア”のメンバーはほぼ固まっていると思いますが、まだ招集されていないJリーグで活躍する選手を見定めるラストチャンスです。

 記者の質問に答える形で森保監督も「W杯経験者は招集を見送る」「Jリーグで活躍している選手を」と明言していましたから、新鮮な顔ぶれになるのではないでしょうか。W杯の登録メンバーが26人になったことも、注目が高まる理由のひとつになっていますね。

 例年と違って今回のW杯は11月開催です。Jリーガーにとってはシーズン後の大会となるため、コンディション的には難しい。ただ逆に言えば、いい状態でシーズンを終えた選手にとっては、その勢いをもったままW杯に臨めることになります。そういう日本代表に活力を与える存在がJリーグから出てきてほしいです。

 今回、Jリーグを見る上でぜひ注目してほしいのは5名。いずれも現時点で好調な選手を選びました。

マリノスの守護神・高丘を推したい

 GKでは、首位を走る横浜F・マリノスの守護神・高丘陽平(26歳、182cm/80kg)を推します。

 まず高丘の特徴を挙げると、ビルドアップ能力の高さでしょう。最後方からの組み立てに参加できるパススキルは日本の中で一番かもしれません。前所属のサガン鳥栖で存在感を発揮し、同じくビルドアップを得意とする朴一圭とトレードのような形でマリノスにやってきましたが、ハイライン戦術を敷くサッカーにも徐々に適応し、当初にあったミスも減ってきました。GKが積極的に高いポジションを取ることはリスクが伴いますが、臆せずプレーできることも頼もしいですね。

 それでいてシュートストップの精度が上がり、安定性が生まれてきたのが大きいです。GKが求められる役割は増えていますが、やはり一番の仕事はシュートを止めること。そこに成長の兆しを感じる今、新しい環境でプレーすることがもう一つステップを上がるきっかけになるかもしれません。

「シュートストップ」だけを見れば、アビスパ福岡の村上昌謙(29歳、185cm/85kg)も面白い存在です。下の世代も候補がたくさんいるGKですが、新しい選択肢をもつきっかけになればいいなと思います。

DFでは名古屋の藤井陽也が気になる

 ここ最近、DFで気になるのは名古屋グランパスの藤井陽也(21歳、187cm/82kg)です。

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