【ドラ1候補・大学生編12】野口泰司（捕手・名城大・180cm85kg・右投右打・栄徳高）

「松川（虎生・ロッテ）の活躍見てて思うけど、どこもキャッチャー欲しい、キャッチャー欲しい、言いながら、結局1位でいったんはロッテだけですよ。で、使ってみたら、あれだけのキャッチャーや……。実のところ、わからへんのですよ、キャッチャーの能力って、どこもね。せやから、わかりませんよ、このキャッチャーだって。今年の（ドラフト対象の）キャッチャーの中では、断トツですね。ふところの深い打ち方と長打力、肩、ピッチャーとの間合いも作れてる。体も強そう。動くべき時はサッと動けて、じっとしてる場面ではドッシリ動かん。程よく喜怒哀楽が表情に出てる。ただね、わからんのですよ……キャッチャーっていうんはね」（Aスカウト）

【ドラ1候補・大学生編13】村上幸人（投手・福岡大・178cm70kg・右投右打・九産大九州高）

「ピッチャーでドラ1っていうと、デカくて速くて豪快でっていうイメージが出来てしまってるけど、今年みたいに、危なっかしいのが多い年は、発想を換えてみてもいいんじゃないですかねぇ。結局は、勝つためにピッチャー獲るわけですから。勝てるピッチャーでいってもね、巨人の赤星見てたら、福岡大のピッチャーなんか、意外といけるんじゃないですか。だいたい、完投で110球いったら、今日は多かったなぁっていう感じ。コントロールは抜群ですよ、まっすぐも変化球もね。狙ったコースにピシャッ、ピシャッですわ。150キロなんか投げませんけど、130キロ後半でも、ものすごいいい音でミット鳴らしてますよ。ようわからん変化球を両サイドに沈めてね。今のプロにいない変幻自在タイプ。速いのはなんぼでもおる。意外とこういうのが、いい仕事しそうな気がする」（Aスカウト）

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　そして最後に社会人から3人の名前が挙がった。

【ドラ1候補・社会人編1】吉村貢司郎（投手・東芝・183cm84kg・右投右打・国学院大・25歳）

「2年目の去年だって、3位ぐらいならあったんじゃないですか。東芝さんのチーム事情で間際になってから、指名は遠慮してくれってことで。去年の都市対抗予選、本戦からこの春の様子を見ても、いたって順調ですよ。はい、1位でしょうね。先発、リリーフ、どちらもいけるし、東芝の2年間で伸びましたよね」（Aスカウト）

「関東の社会人だったら、吉村と東京ガスの益田（武尚・北九州市立大）に、ENEOSの関根（智輝・慶應義塾大）。益田と関根は、向かっていく勝負根性ですよね。益田は都市対抗でやっちゃったわき腹がどうかな。僕は吉村の変化球が面白いと思いますね。タテのスライダー、フォークに、パワーカーブ系のカーブ。いきのいい変化球投げますよね。150キロ前後をジャストミートされる場面を何度か見てるんですが、手元で回転がほどけてるのかな……でも社会人3年目で、こんなにフレッシュさを失わない投手、珍しいんじゃないですか」（Bスカウト）

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