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「もうリリーフには戻らないぐらいの覚悟で」昨季守護神で復活したDeNA入江大生が先発に挑戦する理由と“新たな武器”「そろそろ爆発します!」
posted2026/02/23 11:01
大きな手術を乗り越えて昨季は22セーブを記録した。今季は新スタイルで先発転向に挑戦する入江の表情は明るい
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
Sankei Shimbun
久しぶりの景色。誰にも荒らされていないマウンドを踏みしめ、入江大生は、先発投手になったことを実感した。
「まっさらなマウンドに立つっていうのがルーキー時代以来だったので、当時を思い出したというか、本当にフレッシュな気持ちでしたね」
生まれ変わったかのような感覚を、入江は全身で享受した。
ルーキー時代以来の先発へ
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プロ6年目、先発を経験したのは新人だった2021年の4試合のみ。しかもシーズン途中で怪我による右肘の手術もあり0勝4敗、防御率7.85という成績で、あまりよい思い出は残ってはいない。
その後、リリーバーに転身し勝ちパターンに入る活躍を見せるが、2023年シーズン途中にコンディションを崩し、その後、右肩の手術を行うなど長いリハビリ期間を経て、昨季復活を果たしている。
597日ぶりに一軍に戻ってきた入江はクローザーに大抜てきされ、重圧のなか22セーブをマーク。新守護神誕生と思われたが、夏場に右上腕の神経障害が起こり、その後は思うようなピッチングができないでいた。
「プロになってから上手くいかないことが多くて……」と、いつも無念そうに語っていた入江にしてみれば、先発への挑戦は捲土重来の機会でもある。
2月9日のチーム内の練習試合である青白戦(宜野湾)で先発のマウンドに立つと2回を無失点で抑え、さらに15日の中日との練習試合(北谷)では3回を投げ30球、被安打1、無失点の好投を見せている。
剛球勝負からのスタイルチェンジ
特筆すべきはリリーバー時代、入江のスタイルは、MAX159キロのストレートと切れのあるフォークを武器にした力で押す2ピッチだったが、今回先発のマウンドに上がると、カーブとスライダーを交え、フライアウトを中心に取れていたことだ。誰の目から見てもわかるほどのスタイルチェンジだった。
とくにカーブは、ルーキー時代も使っていたが、当時とはまったく質の違う強度のあるナックルカーブであり、これが中日打線に対し非常に効果的な役割を果たしていた。この日のピッチングについて、入江は次のように語る。

