1位の佐藤圭汰（洛南）は「駒澤大学」へ

　超高校級ランナーの佐藤圭汰（洛南・13分31秒19）は、駒澤大学に進学する。1500m、3000m、5000mの高校記録を保持する佐藤には10校以上からオファーが届き、どこに進学するのか大きな注目を集めたが、進路選定の基準は「世界」。学生ながら日本トップのハイレベルな走りを見せる田澤廉（3年）や鈴木芽吹（2年）がいる環境なら成長できると考え、駒澤大を選択した。「トラックをメインに三大駅伝でも活躍したい」と大学での意気込みを語っているが、佐藤の武器は大きな体を活かしたスピードだ。田澤のように1年時からトラックと駅伝の両輪で活躍を見せてくれるだろう。

今年度のアスレティックス・アワード新人賞にも選ばれた逸材　©AFLO

　その他には、高3のインターハイ5000mで決勝に進出しているスピードランナー山川拓馬（上伊那農・14分01秒21）や、都大路出場組では4区13位の山下結（智辯カレッジ・14分10秒63）、4区27位の桑田泰我（青森山田・14分15秒83） が入学予定だ。

　駒澤大は、エースの田澤と鈴木、唐澤拓海（2年）の3本柱に加え、箱根3区を駆けた安原太陽、4区花尾恭輔、5区金子伊吹、7区白鳥哲汰、10区青柿響ら2年生の層が非常に厚く、1年生も全日本1区の佐藤条二、出雲1区の篠原倖太郎らがいる。新入生の佐藤が長距離も難なくこなし、さらに成長すれば、4本柱になることも可能で、選手層は青学大と双璧を成す。主力が全員、揃えば打倒・青学大はもちろん、三大駅伝制覇を実現するオーダーが出来上がるだろう。

＜#2、#3へ続く＞

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