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青学大スカウト「今年度の高校駅伝出場者なし」の意外、箱根1区の衝撃・吉居大和の実弟はどこへ?<強豪校の新入生ランナー事情>

posted2022/03/17 17:02

 
青学大スカウト「今年度の高校駅伝出場者なし」の意外、箱根1区の衝撃・吉居大和の実弟はどこへ?<強豪校の新入生ランナー事情><Number Web> photograph by JIJI PRESS

今年の箱根駅伝1区で15年ぶりに区間記録を塗り替えた中大・吉居大和の実弟である駿恭(仙台育英・中央)

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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4月から新たなシーズンを迎える学生陸上。箱根駅伝の常連校にはどんな新入生が加わる予定なのか。スカウティング情報から勢力図を分析した【青山学院大学・順天堂大学・東洋大学・中央大学編】(全3回の2回目/#1#3)。※なお()内は、5000mのベストタイム

中大)1区区間新吉居大和の弟・駿恭が入学予定

 箱根駅伝で総合6位と躍進した中央大にとって、新シーズンは名門復活の真価が問われることになる。そのためか今回のスカウティングでは即戦力の選手が並び、結果的に戦力アップに成功している。とりわけ都大路1区を駆けた3名の選手の加入は、インパクト大だ。

 溜池一太(洛南・13分55秒97)は、同校の佐藤圭汰ほどのインパクトは残せなかったが、それでも都大路1区5位と好走し、2月のびわ湖クロカンではU-20優勝を果たした。レースでは大きなストライドでスピードに乗り、攻めの走りを展開しており、気持ちの強さも見える。1年目から駅伝に絡んでくるだろう逸材だ。また、箱根1区で他選手をぶっちぎった吉居大和の弟・吉居駿恭(仙台育英・13分56秒16)が兄の背中を追って入学予定で、実力も都大路1区3位、10000mでは28分11秒台と申し分ない。都大路1区23位の伊東夢翔(國學院久我山・13分56秒30)は主将をつとめ、競技面だけではなく、日常的なケアや運営改革に取り組み、チームを牽引した。次世代の主将候補としても楽しみな存在だ。他にも、13分台が視野に入っている白川陽大(大塚・14分08秒77)、インターハイ1500m予選4組7位の篠原寛(中央学院高・14分12秒13)らが部内競争をさらに激しく盛り上げてくれるだろう。全員が14分30秒内のランナーで、粒ぞろいだ。

 中央大は、前回の箱根で1区区間新をマークした吉居の爆走からスタートし、10年ぶりにシード権を獲得した。そのメンバーの卒業予定者は、2区15位の手島駿(4年)、3区7位の三浦拓朗(4年)、10区17位の井上大輝(4年)の3名だ。ただ、重要な山区間5区6位の阿部陽樹(1年)、6区5位の若林陽大(3年)が残っている。さらにエースの吉居が健在で、2年生の層が厚い。新1年生の3本柱に加え、どれだけ新戦力が機能するか。箱根駅伝3位以内を目指すためには、中間層のレベルアップと新戦力の台頭が欠かせない。

東洋大)13分台が3名入学…都大路経験者が多数

 東洋大は、2020年の箱根駅伝で10位に落ちたが、21年大会では3位、前回4位と復調の気流に乗っている。昨年のスカウティングでは、スーパールーキーの石田洸介(1年)と、多くの大学が狙った梅崎蓮(1年)を獲得している。二人は全日本で活躍し、梅崎は7区11位で箱根デビューを果たした。今年も昨年同様に、13分台の選手が3名入学するなど、他大学が羨むスカウティングに成功している。

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