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プロ野球スカウト「プロのセカンドをアマのセカンドから探す必要があるのか」が変わる? 来年ドラフト有力候補の大学生「二塁手」6人
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph bySankei Shimbun
posted2021/11/07 17:03
来年ドラフト有力候補の大学生二塁手【6】立教大・山田健太(183cm85kg・右投右打・大阪桐蔭高)
「言われてみれば、いますねぇ……。でも、うーん。どうだろう……全部が全部、上位ってことにはならないでしょうけど、この6人なら“支配下”で全員指名されてもおかしくないかも。僕なら、林(駒沢大)と山田(青学大)かな。スピードとセンスと、あとは小力(こぢから)がありますからね。立教の山田も大型で魅力ありますけど、彼の場合は、自分より上手い選手が何人もいる環境に放り込まれた時にどうなるのか? そこだと思いますね。立教に入って、たぶん1年生の頃から彼がいちばん上手いって環境でここまで来て、サバイバルに挑めるハートが丸くなってないといいけど……。来年のどこかで、首位打者争いでもしてくれたら、そのへんのとんがり具合が、見えるのかもしれませんけど」
以前、プロのセカンドをアマチュアのセカンドの中から探す必要が果たしてあるのか……そうつぶやいたスカウトの方がいた。
浅村栄斗、菊池涼介、吉川尚輝……確かに、今のプロ野球のレギュラー二塁手の中に、アマチュア時代の「遊撃手出身」が何人もいるのは実情だろう。
その答えはいまだわからないが、もしかしたら、何年か後で、この二塁手六人衆が、その「解答」を私たちに与えてくれるのかもしれない。<前編から続く>