（6）立教大・山田健太（183cm85kg・右投右打・大阪桐蔭高）

　最後に、もう1人、学生野球界を代表する「二塁手」の名前を挙げたい。

　最初に名前を挙げた5人とわざわざ“別枠”にしたのは、タイプが異なるからだ。

　プロで、楽天・浅村栄斗タイプの「クリーンアップを打てる二塁手」を期待したくなるのが、立教大・山田健太二塁手（183cm85kg・右投右打・大阪桐蔭高）だ。

　エース・柿木蓮（現・日本ハム）に強打の根尾昂（現・中日）、藤原恭大（現・ロッテ）で無敵の勢いだった大阪桐蔭高時代はクリーンアップをつとめ、立教大でも入学即レギュラー二塁手として、奮闘を続けてきた。

　均整抜群の体躯で、体を動かした時のユニフォームのシルエットが美しい。走攻守の一挙一動にいちいち華があり、スター性を感じる大型二塁手だ。

　合わせただけで外野後方まで持っていける長打力と、追い込まれた後も、体勢を崩しながらなんとかヒットにする粘着性も、上のレベルでの必要条件だ。

　バッティングに関しては、もっとヤンチャなところがあってもよいように思うが、ディフェンスのほうは、一か八かの勝負をかけられて、ちゃんとアウトを重ねてくる。

　外野の芝生に入って深く守っているから、逆に、前の打球にだけ集中していればよいのかもしれない。斜め前に転がった緩いゴロに対するスタートの反応の鋭さ、捕球点までのコースどり、バウンドの合わせ方からの正確な送球。大柄な体が邪魔になっていないスピーディーで柔軟なフィールディングを披露する。

スカウト「この6人なら“支配下”で全員指名されてもおかしくない」

　最後に、この「学生球界二塁手六人衆」について、スカウトに聞いてみた。

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