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プロ野球PRESSBACK NUMBER
山本由伸とのノーノー達成直後に「浮かれとるやないかい!」激ツッコミも…声優・立花理香が語る夫・若月健矢の「ヤバイわよ!」な愛され秘話
posted2023/12/12 11:05
text by
曹宇鉉Uhyon Cho
photograph by
Hideki Sugiyama / Kiichi Matsumoto
声優・立花理香とプロ野球の出会いは幼少期に遡る。生まれ育った広島での日常はいわば“カープまみれ”。野球中継の延長で、見たい番組の放送が後ろ倒しになることも珍しくなかった。
「子どものころは、チャンネル権を争いながら『もー、また野球?』って思っていました。野球の楽しさを知ったのは、大学進学を機に京都に住みはじめてからですね。友達に誘われて甲子園や京セラドームに足を運ぶようになったんですが、球場で飲むビールが猛烈においしくて……。ちょうど新井貴浩さんが広島から阪神に移籍されたころ(2008年)だったと思います」
20代中盤から挑んだ声優の夢
自分と同じく、広島から関西へとやってきたスラッガーの奮闘に目を奪われた。2009年にタレント活動を始めてからも、野球観戦は夢中になれる趣味のひとつであり続けた。そして立花は、ある目標を叶えるために上京を決意する。
「タレント活動をしていたころに、テレビやラジオでいろんな作品を紹介する機会があって、もし叶うなら私も作る側に回ってみたいと思ったんです。自分の好きなアニメやゲームの世界で、声優として勝負したいな、と」
星の数ほどいる声優志望者のなかで、プロとして活動できるのはほんのひと握りにすぎない。早くから養成所で学び、10代でデビューする者も少なくない業界にあって、当時すでに20代中盤の大学院生だった立花は“オールドルーキー”といってよかった。
「無謀でしたね、いま考えると。でも、知識もないまま勢いで東京に出ていったのが、逆によかった気がします。業界のことに詳しかったら、自分には無理だと思っていたかもしれません」