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<侍ジャパン>どうする“4番・鈴木誠也ノーヒット問題”…「打ち待ちっていうのは通用しないと思う」(金子コーチ)
posted2021/08/01 12:10
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Masaki Fujioka/JMPA
しっかりと勝ち切った。
ドミニカ共和国との初戦を逆転サヨナラで白星スタートした日本代表の2戦目の相手はメキシコ。日本は初回に先発の森下暢仁投手(広島)が1点を先行されたが、すぐさま2回に甲斐拓也捕手(ソフトバンク)のタイムリーで追いつくと、3回には坂本勇人内野手(巨人)の二塁打を足場に1死一、三塁から浅村栄斗内野手(楽天)の投ゴロにの間に勝ち越し。さらに4回には山田哲人内野手(ヤクルト)の左越え3ラン、7回には坂本のソロと着々加点しメキシコを突き放した。
「いい方向に動き出し始めたなという感じがしました」
投手陣も先発の森下が5回を2失点に抑えると2番手の伊藤大海投手(日本ハム)からセットアッパーの平良海馬投手(西武)、クローザーの栗林良吏投手(広島)とつないで強打を誇るメキシコ打線を4点に抑えた。
「まず2連勝できたこと。1位通過できたことに非常に喜んでいます。苦しい、ドミニカ戦は特に苦しい展開ではありましたが、選手たちが頑張って逆転してくれて。今日も先制点はとられましたけど、すぐに同点、逆転という風に選手たちが、チームがいい方向に動き出し始めたなという感じがしました」
試合後の公式会見で日本代表を率いる稲葉篤紀監督は、連勝のオープニングラウンド1位突破をこう振り返った。
坂本の思いきった決断力と好走塁
投手陣はほぼ期待通りの働きを見せている。
この試合も先発の森下が緊張から立ち上がりに乱れて1失点したが、その後は本来の力強い投球を見せ、リリーフ陣もパワーピッチでメキシコ打線をしっかりと封じ込んでいった。