リーガ・エスパニョーラ最前線BACK NUMBER
クラシコ大敗を招いたベニテスの迷走。
レアルのフロント陣に迫る解任危機。
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byD.Nakashima/AFLO
posted2015/11/25 11:00
ラファエル・ベニテス監督は就任後初のクラシコで大敗。フロレンティーノ・ペレス会長は後日の会見で彼を擁護したが……。
スタンドからの「辞めろ」コール。
そして後半に入りイニエスタがバルサの3点目を決めると、試合はまだ40分近く残っているというのに、席を立つ者が現れ始めた。
77分になってこの夜のゲームの支配者だったイニエスタがピッチを去ると、一部の観客は立ち上がって拍手を送った。
さらに92分、レフェリーが試合終了の笛を吹くと、スタンドからは「フロレンティーノ、辞めろ」コールが沸き起こった。
全て、0-4という結果と共に、クラシコの歴史に刻まれる出来事だ。
屈辱の大敗から2日経った夜、ペレスは会見を開き、ベニテス支持を改めて表明した。だが、自らの地位が揺らぎ始めた会長の言葉に保証は一切ない。
マルカ紙のブックメーカーサイトはベニテスの11月中の解任の倍率を2.5としている。