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福西崇史が語るバイエルンの強さ。
シャビ・アロンソの持つ3つの能力。
posted2015/03/02 16:30
text by
福西崇史Takashi Fukunishi
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「福西崇史の『考えるサッカー』」、
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
<目次>
【1】《福西と茂野のキックオフ前? 雑談》(1)
~ 小学生対象のスクールコーチ、やってます ~
【2】《福西と茂野のキックオフ前? 雑談》(2)
~ 小学生に教えるテーマ&レベルってどんな感じ? ~
【3】《いよいよ佳境! 欧州フットボールを探ろう Part.3》(1)
~ バイエルンのボランチ、シャビ・アロンソに注目! ~
【4】《いよいよ佳境! 欧州フットボールを探ろう Part.3》(2)
~ ドルトムントに見るトップと2列目の関係性 ~
【5】《いよいよ佳境! 欧州フットボールを探ろう Part.3》(3)
~ やっぱり「銀河系軍団」のレアルとは、戦いたかった ~
【6】《アディショナルトーク!》終了間際の反省会&次号予告
~ 小学生は「ふくにしたかし」を知っているか……? ~
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【3】《いよいよ佳境! 欧州フットボールを探ろう Part.3》(1)
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~ バイエルンのボランチ、シャビ・アロンソに注目! ~
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――前々号、前号ではプレミアとセリエAを中心に聞きましたが、今回はブンデスのバイエルンとドルトムントについてです。
福西:バイエルン、今季も強いよね。逆にドルトムントは香川がいるから読者の皆さんも知っているかと思うけど、前半戦で苦しんでしまった。
――まずは圧倒的な強さを誇るバイエルンについて聞きますね。
福西:オッケー。
――基本情報として、バイエルンは2012-'13シーズンに、チャンピオンズリーグとブンデスリーガ、国内カップ戦(DFBポカール)の三冠を達成しました。'13-'14シーズンも国内2冠を達成してます。
福西:選手もワールドクラスの選手がそろっている。
――それに加えて、昨シーズンからバイエルンはグアルディオラ監督が指揮を執っています。バルサでも一時代を築いたグアルディオラですが、彼の指導力や采配など、試合を見てて印象的な部分ってありますか?
福西:得点シーンとか見るだけでも、素晴らしいチームだよなって思うよ。ロッベンやリベリー、ミュラーにレバンドフスキ……。特定の選手に頼ることなく、色々な選手が多くのバリエーションで崩している。これこそバイエルンの強さだろうし、グアルディオラのやり方だろうし……レベルが違うなって思うよ。
――試合中のパス回しももちろんなんですが、グアルディオラって選手を見る目が独特だなって思うんです。
福西:ほほう。例えば?
――元々サイドバックだったラームがボランチにコンバートしましたよね。
福西:なるほどね。ラームはサイドバックの頃から常に周りを見るセンスはあった。バランスを取る力があるこそコンバートに対応できたんだろうね。その上でボランチをやるには技術はちゃんとしてないといけないから、グアルディオラの見る目のすごさも感じる。
ボランチにとって必要な3つの能力。
――あと、バイエルンで気になっている選手っています?
福西:ラームと同じボランチってところで言えば……やっぱり、シャビ・アロンソでしょ!
――福西さんの「シャビ・アロンソ」って言葉のテンションにすごく情熱を感じる(笑)。
福西:シャビ・アロンソは総合的に見ても最高のレベルだと思うよ。ボランチにとって必要だと思う3つの能力がすごく高いんだから。
――ボランチだった福西さんだからこそ聞いてみたい。その3つの能力って簡単に言うと何ですか?
福西:前もこの話をした覚えがあるけど、もう一度出しておこうか。
(1)パス精度の高さ、展開力
(2)全体の攻守バランスが取れること
(3)対人プレーで潰しに行ける強さ
福西:3つともシャビ・アロンソは持ち合わせてるんだよね。特に展開力。
――ちなみにラームの場合は……。
福西:気が利くっていうことではラームは間違いなくトップレベルだよね、上で言うと(2)に当たる。“気が利く”からこそ常にバランスを取ることができるし、もしバランスが崩れたとしても、ラームはいち早く気付いてサッとカバーリングに行ける。そういうところは彼の良さだよね。
大いに語っている福西氏。
この続きは、メルマガNumber「福西崇史の『考えるサッカー』」で
ぜひお読みください。