野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
あなたはいつの時点で諦めましたか?
'12年、みんなのペナント終戦記念日。
【セ・リーグ編】
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byShigeru Tanaka
posted2012/10/02 10:30
ここ10年で8度最下位のベイスターズ。今季は中畑体制で心機一転を図ったが、あまりにも早い終戦だった。
和田監督が目指す野球とは一体何だったのか……。
「7月7日巨人戦(東京ドーム)。絶対的なエースと期待するも安定しない能見が、この日も不甲斐ない投球で完全に力負け。さらに、これまで鳥谷と平野の堅守がチームを支えてきたのに、平野が致命的な本塁悪送球で同点に追いつかれた。投、守の柱が崩れ去る今年を象徴する試合でした。和田監督が目指す野球とは一体何だったのだろう」(てっちゃん)
「早すぎですが、開幕3連戦の直後、4月1日DeNA戦(京セラドーム)後に伊藤隼太が二軍落ちした時です。久々の即戦力だったわけですから、いくら三振ばかりだからといって、一番使わなきゃいけない選手をケガでもないのに即降格させた時点で今年も変わる覚悟はない、選手は育てられないと感じました。それはつまり昨年と同じメンバーで戦うということ。それでは期待できないと思ったわけです。コバヒロをクビにして、また福留らを獲るって、来年以降も……とにかく残念です」(悪魔大根[兄]さん)
「9月25日ヤクルト戦(神宮)。CS進出の可能性が消えたからだ、バカヤロー」(森田さん)
広島東洋カープ(7月27日、自力優勝消滅)
ルーキー野村、プリンス堂林など若い力の台頭で今季大躍進したカープ。アンケート結果を見ると、ペナント終戦より9月11日からの9連戦、1勝8敗のCSショックが強く出たのは必然か。
「やっぱり9月19日ヤクルト戦(マツダ)の3連敗です。それでも、こんな秋まで楽しめたのはいつ以来でしょう……感謝はしています。でも、田んぼに稲穂が実るのと反比例するように、カープファンは実りなく頭をたれる。甘く見ていました。この大失速は見事すぎて、さすがとしかいえません。栗原がー!」(西アズナブルさん)
「直接対決で3連敗した9月19日ヤクルト戦(神宮)。いわば(3位の)天王山を全部逆転負けで3連敗するチームというのは、もはや『勝負』というものに向いていない、その準備ができていないチームなんだと悟りました……。この3連戦の間は日曜の夜の気分というか、楽しかった週末が終わって、次第に明日からの会社という現実に引き戻されていく気分とすごく似ていました……万年Bクラスという現実に引き戻されるという。あれから1週間が経ち、その後も負けが続いている現実を見るに、おそらく『5位』というポジションがカープの生まれ故郷であり、知らず知らずのうちに帰巣本能がはたらいているのではないか、とさえ思えています……」(N口さん)