野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
あなたはいつの時点で諦めましたか?
'12年、みんなのペナント終戦記念日。
【セ・リーグ編】
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byShigeru Tanaka
posted2012/10/02 10:30
ここ10年で8度最下位のベイスターズ。今季は中畑体制で心機一転を図ったが、あまりにも早い終戦だった。
中日ドラゴンズ(8月23日、自力優勝消滅)
2連覇の後を受けての高木新体制に注目が集まったが、やはり投手陣を筆頭にした戦力は充実。巨人と唯一互角に戦い、最後まで意地を見せるもペナントは2位止まりに終わった。
「8月30日の巨人戦(郡山)です。3連勝しか優勝の可能性が残っていない、まさに土俵際の状態で、先発の暴れ馬・中田賢が期待通りの落馬を演じ、V3の灯は見事に消えました。残りのシーズンは若手中心で回してもらいたい。投手では西川! 野手では堂上ブラザース、高橋周、吉川、松井佑をノーサインで打たせて欲しい。そして野球原人・平田の4番で平成野武士野球復活のノロシをあげ、天国の近藤貞雄さんを喜ばせてほしいですね。あと気になるのは……日中紛争と高木・権藤紛争、どちらが先に解決するのかということですね」(竹内茂喜さん)
「9月2日ヤクルト戦(神宮)。8月31日からの3連戦を2敗1分で終わったゲーム後に、高木監督の『お祓いしてもらわないといけない』というコメントを聞いて、終戦を確信した」(ハマのタイロンさん)
「高木監督の就任が決まった日と、OBでのコーチ人事が発表された2011年11月21日。落合監督を切ってまで、球団がやりたかったのは結局コレかと。あの時点で今年の敗戦は決まったようなもんです」(澤崎さん)
読売ジャイアンツ(優勝おめでとうございます)
ちなみに優勝した巨人ファンはどの試合で優勝を確信したのだろうか。オマケ。
「今年の優勝はパ・リーグに独占されていた交流戦を制したのが大きい。特に5月30日楽天戦(東京ドーム)における杉内のあわや完全試合のノーヒットノーランですね。あそこで杉内がやってくれたことで、チームの一体感が増し、交流戦の強さにも拍車が掛かりましたね。何よりもお客さんが発した独特のムードが球場を包んだこと。あれで優勝を確信しました」(中継ぎ力さん)
「開幕ダッシュにいつも通り失敗して、今年もダメかな? と思っていたら、交流戦手前で5割に戻した。でもまた交流戦でペースを乱すのかな? と思ったら、あの快進撃で交流戦優勝。この試合と特定するのは難しいけど……すべては交流戦での快進撃が、今回ぶっちぎりで優勝できた最大の要因なのでは。選手レベルでいうと、やはり杉内が加入し18番の背番号をつけることで、これまで中途半端だった内海が、急にやる気を出したのも大きいと思います」(滝田勝紀さん)