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侍ジャパンPRESSBACK NUMBER
「大阪で焼肉を食べた」韓国が侍ジャパンに学んだ“決起集会”…WBC17年ぶり奇跡の8強進出「3年前はチームの雰囲気がずっと暗かった…」
posted2026/03/12 11:00
WBC決勝ラウンド進出は、日本との激闘が記憶に残る2009年大会以来。準々決勝はプールDの1位と対戦予定
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キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph by
Getty Images
ここは本当に日本なのか――東京ドームに集まった3万人を超える観客の熱気に、ただただ圧倒されっぱなしだった。
「テーハンミングッ、チャ・チャ・チャ・チャ・チャ」
WBC1次ラウンド、韓国対オーストラリア。崖っぷちに立たされた韓国を、ドームを埋め尽くしたファンの地鳴りのような声援が後押ししていた。
5点差以上での勝利、かつ2失点以内
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8強入りのために課せられた条件は「5点差以上での勝利、かつ2失点以内」。あまりにも非情な条件だったが、韓国は最後まで諦めなかった。
試合はムン・ボギョンが4打点を叩き出す大活躍でリードするも、8回終了時点で6-2。突破条件まで「あと1点」が届かないまま最終回を迎えていた。
勝っているにもかかわらず、どこか張り詰めた空気が漂う――そんな静寂を切り裂いたのは若き主砲アン・ヒョンミンだった。
昨季、韓国プロ野球リーグ(KBO)112試合出場で打率.334、22本塁打、80打点と大活躍し、MLBも熱視線を送る4番バッター。昨年11月の侍ジャパンとの2連戦でも2試合連続本塁打を放った22歳が起死回生の犠牲フライを放ち、ついに「5点差」を取り戻した。
その裏、絶対に失点が許されない場面でも会心のプレーがあった。1死一塁。オーストラリアのリクソン・ウィングローブが放った鋭いライナーが右中間に飛んだ瞬間、主将のイ・ジョンフが一直線に白球へ飛び込んだ。芝生をえぐるダイビングキャッチ。張り詰めた緊張感が東京ドームが揺れるほどの歓声に変わった。
9回2死、ローガン・ウェイドの小フライを一塁を守るムン・ボギョンのグラブに収まった瞬間、イ・ジョンフをはじめとする選手たちはその場に崩れ落ちて号泣した。

