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「悲報だが…重大な戦力低下では」MF南野拓実“全治8~10カ月”でW杯スタメンと26人枠は?「そこでナガトモだ」日本代表通ブラジル記者ズバリ 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2025/12/25 17:06

「悲報だが…重大な戦力低下では」MF南野拓実“全治8~10カ月”でW杯スタメンと26人枠は?「そこでナガトモだ」日本代表通ブラジル記者ズバリ<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

左膝前十字靭帯断裂の重傷を負った南野拓実。彼不在の影響は大きいとみられるが、日本代表通のブラジル人記者はどう見るか

「彼は繊細な技術があり、決定的なパスを出せて、自らも得点を決める。自分が動いて相手守備陣を幻惑し、他の選手のマークを緩くすることもできる。技術的にも戦術的にも重要な選手で、かつての日本代表であればこのレベルの選手が欠場したら戦力が著しく低下していた。でも、現在は選手層の厚みが以前とは全く違う」

――遠藤が不在の時はゲームキャプテンを務めるなど、チームリーダーの一人でもあった。

「そうなんだけど、まさにそこに長友の存在価値がある。ピッチに遠藤、ベンチに長友がいれば、リーダー不在という状況にはならない」

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――つまり、南野の欠場は残念なことではあるが替えが利き、チーム力を落とす決定的な要因とはならない、ということですね。

「その通り。彼は10月のブラジル戦でキャプテンを務め、高い位置のプレスから貴重な追撃のゴールを奪った。でも、たとえば9月のメキシコ戦のように出来が良くない試合もあった。それでも、日本代表は結果を出し続けているのもまた事実だ」

もし“故障で欠けたら最も痛い”のは誰か

――縁起でもない考えですが、今後、誰が故障で欠けたら最も痛いと考えますか?

「一番困るのは、上田だろうね。現在の日本代表で、レギュラーと控えの差が最も大きいポジションがCFだと思う。もちろん、久保や三笘が欠けても困るけれど……もうこれ以上、故障者が出ないこと、故障から復帰した選手がコンディションを高めること、そして故障からリハビリ中の選手が順調に回復し、全員がベストコンディションでW杯を迎えてもらいたい」

 我々日本人の多くは、目先の問題を非常に深刻に考え、右往左往する傾向があるようだ。しかし、チアゴ記者は「南野が重傷! W杯出場は絶望的か」という悲報に接しても冷静だった。ただそれは、「南野がチームにとって重要ではない」ということではない。

「以前と比べ、現在の日本代表は選手層が格段に厚くなっている。それは近年、日本のフットボールが著しく成長した証であり、そのことに日本人はもっと自信を持っていい」

 それこそが伝えたいことなのである。〈つづく:W杯特集は下の【関連記事】へ〉

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