熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「悲報だが…重大な戦力低下では」MF南野拓実“全治8~10カ月”でW杯スタメンと26人枠は?「そこでナガトモだ」日本代表通ブラジル記者ズバリ
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/12/25 17:06
左膝前十字靭帯断裂の重傷を負った南野拓実。彼不在の影響は大きいとみられるが、日本代表通のブラジル人記者はどう見るか
「鈴木、大迫敬介、早川友基の3人。バックアップ候補が小久保玲央ブライアンと谷晃生」
――CBはどうでしょうか?
「冨安、板倉滉、伊藤、町田、渡辺剛、鈴木淳之介の6人で、バックアップが谷口彰悟と高井。冨安がアヤックスで彼本来のプレーを見せて復活することを願っている」
ADVERTISEMENT
――これまで森保一監督が時折、試してきた瀬古歩夢と関根大輝は?
「2人とも代表ではまずまずで、所属クラブでも良いプレーを続けている。でも、現在の日本代表のCBは層が厚いからね」
――左右のウイングバックとボランチ、シャドーはどうでしょうか。
「右が堂安律と伊東純也、左が三笘、中村敬斗、長友佑都の5人。以前から言っているように、長友には経験値の高さとリーダーシップがある。バックアップは、守備的な役割をこなせる菅原由勢。ボランチは4人か5人を選びたいんだけど、遠藤、佐野海舟、田中碧が当確で、現時点では守田と藤田譲瑠チマが彼らを追う。ただし、5人目のボランチの代わりに、攻撃ならどのポジションでもこなせる前田大然を入れるオプションもある。そしてシャドーは久保建英、鎌田、鈴木唯人、佐藤龍之介の4人で、バックアップは佐野航大。彼はMFとボランチの両方ができる」
“サプライズ枠”に佐藤龍之介を推すワケ
――おおお、佐藤龍之介ですか。まだ19歳で、今年、ファジアーノ岡山で活躍。6月のW杯アジア予選インドネシア戦と7月のE-1サッカー選手権3試合に出場したが、10月の強化試合には招集されなかった。彼を入れた理由は?
「非常に若く、スピードがあるドリブラーで、今年、急成長した。将来的に日本代表の攻撃の主軸になれる選手だと思う」
――センターフォワードは?
「3人招集されると思うけど、現時点で当確なのは上田綺世だけ。当面、彼に続くのが小川航基と町野修斗だけど、今季後半戦で柏レイソルで活躍した細谷真大、若くて伸び盛りの後藤啓介、塩貝健人にも可能性がある」
――先発メンバーはどうなりますか?
「W杯のグループステージ初戦(オランダ戦)は、GKが鈴木彩艶、CBが右から冨安、板倉、伊藤、ウイングバックが右が堂安、左が三笘、ボランチが遠藤と佐野海舟、シャドーが右が久保、左が鎌田、CFが上田。ボランチの一角は、攻撃力が高いオランダ相手には守備力が特長の佐野にしたけれど、他の試合では鎌田を起用することも考えられる。その場合は左シャドーに鈴木唯人を入れる。もしくは三笘か中村のいずれかを左シャドーへ上げて、もう1人を左ウイングバックに起用するか。いずれかだろう」
ミナミノは技術、戦術的に重要だが…
――つまり、南野のポジションである左MFは鎌田、鈴木唯人らで埋める、ということですね。南野の不在は、どれくらい重大だと思いますか?

