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「いまはW杯どうこうではない…」2カ月半の沈黙…ブライトン三笘薫(28歳)は復帰戦で何を話したか?「ケガは左足首」「まだコンディションが戻りきってない」

posted2025/12/18 17:24

 
「いまはW杯どうこうではない…」2カ月半の沈黙…ブライトン三笘薫(28歳)は復帰戦で何を話したか?「ケガは左足首」「まだコンディションが戻りきってない」<Number Web> photograph by Getty Images

12月13日のリバプール戦。じつに2カ月半ぶりの復帰戦となった三笘薫(28歳)。試合後に何を話したのか?

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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 待望の瞬間は、後半19分に訪れた。

 12月13日に行われたリバプール対ブライトン戦。後半15分にリバプールがリードを2点に広げると、ブライトンベンチが慌ただしく動き出した。すぐにベンチスタートの三笘薫を呼び、投入の準備を始める。失点から4分後、三笘が2カ月半ぶりにピッチに入った。

 復帰まで、実に長い道のりだった。

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 9月27日のチェルシー戦を最後に、戦列を離れた。数日後に行われた記者会見でファビアン・ヒュルツェラー監督は「足首の打撲。すぐ復帰できる」と語り、あくまでも軽傷であると強調した。

 しかし、不安は大きくなる一方だった。試合前になると、監督が「復帰は近い」と語るも、実際はベンチ外。欠場は、10試合に及んだ。

 迎えた復帰戦で、三笘は自身のコンディションを確かめるようにボールに絡んだ。

 投入から4分後にはチャンスメーク。味方とのワンツーからDFラインの背後に抜け、右足でシュートした。ミートせずゴールの枠から大きく外れたが、その後も左サイドからクロスボールを入れたり、相手のカウンターに自陣深くに戻ってカバーするなど、精力的に動いた。しかしブライトンは反撃できず、0−2で試合終了のホイッスルを聞いた。

 試合が終わると、三笘は両手を膝に置く仕草を2回見せた後、ピッチに座り込んだ。すぐに立ち上がったが、久しぶりの実戦に息が大きく上がっているようだった。動きにしなやかさはあるが、本来のパワーや馬力がない。そんなプレーだったように思う。

 試合後のミックスゾーンで、三笘は次のように話した。

「治りきらず、なかなか練習にも入れず、という感じでしたけど、今日久々にピッチに入った。ただ、試合の流れを変えられなかった。もうちょっとやるべきことをやらないと、と思いますね。まだコンディションが戻りきってない。もっと戻さないと、チームの力になれないかなと思います」

 三笘の自己評価の通り、コンディションも調子もまだまだ戻っていない様子だった。好調時と比べると、コンディションは6割程度のように見えた。もちろん、これから実戦と練習を重ねることで、徐々に調子は上向いてくるはず。今回のリバプール戦は、完全復調に向けてまず一歩を踏み出したことに意義があるだろう。

「リハビリ期間に何を考えていましたか?」

 自宅のあるロンドンから、会場のリバプール・アンフィールドに向かう列車の中で、三笘に何を聞こうかと思案していた。復帰したとしても、口数はそう多くないだろうなと思った。

【次ページ】 「リハビリ期間に何を考えていましたか?」

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