テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「ヤマモト以外は登板可能」“いい意味で”裏切ったロバーツ監督も山本由伸も大谷翔平も…「負ける選択肢はない」WS敗退寸前ドジャースの底力
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byAP/AFLO
posted2025/11/27 06:01
WS連覇を果たしたドジャースにあって、山本由伸と大谷翔平の存在はあまりにも大きかった
この時、指揮官が言ったことが記憶に残っている。
「(第6戦で先発した)山本を除く全投手が投げられる」
その後、“良い意味”で裏切られることになるわけだが……。
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大谷は打撃も復調気配だった。
第6戦の3回2死二塁で同一PS単独2位となる9個目の敬遠で歩かされたが、続くウィル・スミスが放ったレフト線への先制適時二塁打で三塁に進み、ムーキー・ベッツの2点左前打で生還した。3−1の8回1死には、左腕メーソン・フルーハティのスイーパーを崩されながら右手一本で拾い、17打席ぶりの安打となる左中間フェンス直撃の二塁打を放った。得点にこそ結び付かなかったが、先発で好投した山本、救援の佐々木朗希を後押しする勝利へのムードを高める一打となった。
第3戦は2本塁打などで9出塁したが、第4、5戦は2試合連続で無安打。試合がなかった30日はフリー打撃に臨み「自分のスイングと実際に飛んでいる打球の質感」を確認し、しっかりと修正した。
最終戦は大谷の二刀流に託されることに
延長18回の死闘となった第3戦の試合中に右脚がけいれんするアクシデントに見舞われたが、幸い大事には至っていない様子。第7戦の相手先発は中4日でサイ・ヤング賞3度の41歳右腕マックス・シャーザー。相手にとって不足はない。25年の大リーグ最終戦。勝ったらWS連覇、負けたら敗退の大一番。全ては二刀流に託された。〈つづきは下の【関連記事】へ〉

