テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「逆に言えば…」大谷翔平は“ロバーツ監督の苦言”に微笑んだ「ショウヘイ! ワオ!」カーショウもフリーマンも激レア150m弾フリー打撃に興奮
posted2025/10/24 11:04
ナ・リーグ優勝決定シリーズ会見での大谷翔平。ロバーツ監督の“苦言”について直接聞いてみると?
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
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Naoyuki Yanagihara
珍しすぎる“センターゴロ併殺”
迎えた13日、ナ・リーグ優勝決定シリーズ初戦。フィリーズとの地区シリーズでマックス・マンシーとムーキー・ベッツによる「ホイールプレー」が話題を呼んだように、やはりポストシーズンはレギュラーシーズンとは違って何かが起こる。珍しいプレーが起こったのは0−0の4回だった。ドジャースの攻撃は1死満塁。マンシーが中堅奥へ大飛球を放った。
ブルワーズの中堅手サル・フリリックがジャンピングキャッチを試みたが、打球はグラブをはじきフェンス上部に当たり再びグラブへ。三塁走者のテオスカー・ヘルナンデスは捕球を確認するため三塁に戻りスタートが遅れた。中堅→遊撃→捕手と渡り本塁封殺。二塁走者ウィル・スミスも直接捕球と思い込んで二塁上にいたため、三塁封殺となった。
記録専門会社「エライアス」によればPS史上初の「8-6-2C(Cは三塁への触塁)」の「センターゴロ併殺」の完成。タッチアップは飛球がグラブに触れた瞬間にスタート可能で、デーブ・ロバーツ監督は「テオ(T・ヘルナンデス)もルールを把握している。あれはミスだった」と振り返った。
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大谷は無安打に終わったものの、2つの申告敬遠を含め3四球で出塁した。今季初の3試合連続無安打で、今季ワーストとなる16打席連続無安打となったが、申告敬遠以外の3打席は計16球で1度しかボール球に手を出していなかった。指揮官は「翔平の打席内容は本当に良かった」と復調の兆しを感じ取った様子だった。
佐々木は2-0の9回に2番手で登板。今ポストシーズン5試合目で初四球&初失点となる、2/3回を1安打2四球1失点。1点差で逃げ切って先勝となった。佐々木にとって厳しい登板となったが、ポストシーズンは勝てばいい。
じつは「第7戦でリリーフ可能」だった
翌14日の第2戦。ここまで未発表だった今シリーズでの投手としての先発も17日の第4戦と決まった。6回3失点でPS初登板初勝利を挙げた4日のフィリーズとの地区シリーズ初戦から中12日。試合前に指揮官は「翔平は休養十分で問題ない。(第3戦先発の)タイラー(グラスノー)は通常の休養(中6日)で臨める。全てが理にかなっている」と名言した。
さらに「必要であれば第7戦にも救援で登板可能」と語った。

