テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「オオタニはずっと親切なんだ」ドジャース大谷翔平と“同学年”苦悩スコットがニコニコ、米国人記者は「本塁打王の評価…人によって違うよね」
posted2025/10/06 11:03
シーズン55本塁打をマークした大谷翔平。同学年の抑えやLA番記者が語った素顔と評価とは
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柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
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Stephen Brashear/Getty Images
大谷の休養日…理由は「エドマンに打席数を」
9月27日。ビジターのドジャースのクラブハウスより先にオープンするマリナーズのクラブハウスに向かうと、クラブハウス内の電光掲示板にドジャースのスタメンの“一部”だけが表示されていた。
「1番・DH エドマン」
2番はベッツのように見えたが、文字が欠けていて、それ以降の打順は表示されていなかった。システムの不具合か、「1番・DH エドマン」だけは事実なのか。マリナーズの球団広報は「これは正しいかどうか分からない」と語るのみ。すぐにスポニチのネット速報担当に事前報告し、発表を待った。数分後、発表されたスタメンの中にやはり大谷の名前はなかった。やはり、ロバーツ監督のあの“言い回し”は欠場を意味していたのだった。
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デーブ・ロバーツ監督は「トミー(エドマン)に打席数を与える必要があった。明日は出場する」とも語った。大谷の欠場は長女の誕生に立ち会うため「父親リスト」に入った4月の2試合などに続き今季4度目。3年連続が懸かる本塁打王争いは、ナ・リーグトップ56発のカイル・シュワーバーにこの時点で残り2試合で2本差だった。
“じつは同学年”苦悩スコットが語る大谷評
試合前のクラブハウスでは、気になっていた話を聞くことができた。地区優勝後のシャンパンファイトで大谷とシャンパンとビールを何度も掛け合い、はしゃぎ合っていたタナー・スコットの姿が印象に残ったからだ。
それまで特段会話をしている場面を見た記憶がなかったが――2人はともに94年7月生まれの同学年。スコットに「同学年で話をすることが多いのですか?」と聞くと「もちろん!」と、こんな言葉が返ってきた。

